- 栃木県内の主要12市の水道料金ランキング(口径13mm・月20m3・税込・安い順)
- 宇都宮市が2026年10月から+28.6%値上げ予定。改定後の料金と基本水量廃止の影響
- 足利市が2026年4月に+49.4%値上げ(30年ぶり)。改定済みの最新料金
- 引越しのときに必要な栃木県内の水道手続きの流れ
栃木県の水道は市ごとに別運営。料金は市が独自に決める
水道料金は水道法のもとで、住む市の水道事業者ごとに設定されています。栃木県内の主要市は宇都宮市・小山市・足利市のように各市が独自に水道事業を運営しており、水源の確保から浄水処理・料金設定まで市が独立して決めています。このため、隣接する市でも料金は大きく異なります。
口径13mm・月間使用量20m3・水道料金のみ(下水道使用料は別途各市で設定)・税込。各市の公式料金表をもとに計算しています。実際の支払額には下水道使用料が加わるため、さらに高くなります。
栃木県 主要12市 水道料金ランキング【2026年6月時点・安い順】
以下は各市の公式料金表をもとに計算した、栃木県内主要12市の水道料金比較です。市によって毎月請求・2か月ごと請求と検針サイクルが異なりますが、いずれも「月20m3使用したときの月額」に統一して比較しています。
| 順位 | 市 | 月20m3(税込) | 水道事業者 |
|---|---|---|---|
| 1位 | 佐野市 | 2,310円 | 佐野市上下水道局 |
| 2位 | 日光市 | 2,447円 | 日光市上下水道部 |
| 3位 | 鹿沼市 | 2,475円 | 鹿沼市上下水道部 |
| 4位 | 栃木市 | 2,640円 | 栃木市上下水道局 |
| 5位 | 宇都宮市 ※1 | 2,860円 | 宇都宮市上下水道局 |
| 6位 | 足利市 ※2 | 3,070円 | 足利市上下水道部 |
| 7位 | 小山市 | 3,124円 | 小山市建設水道部 |
| 8位 | 真岡市 | 3,190円 | 真岡市水道課 |
| 9位 | さくら市 | 3,200円 | さくら市上下水道事務所 |
| 10位 | 那須塩原市 | 3,658円 | 那須塩原市上下水道部 |
| 11位 | 大田原市 | 3,740円 | 大田原市水道局 |
| 12位 | 矢板市 | 4,015円 | 矢板市上下水道事務所 |
もっとも安い佐野市(2,310円)ともっとも高い矢板市(4,015円)を比べると、その差は月1,705円、年間にすると約2万円になります。同じ栃木県内でも、住む市によって水道代はこれだけ変わります。
注目ポイント:宇都宮市が2026年10月から+28.6%の値上げ予定【施行4か月前】
栃木県の水道料金で最大の注目点は、宇都宮市が2026年10月使用分から平均+28.6%の値上げを実施することです。口径13mm・月20m3で計算すると、現行の月2,860円から月3,608円へ、+26.2%(月748円)の引き上げになります。(出典:宇都宮市上下水道局 水道料金の改定について)
年間で換算すると、同じ使い方をしても年間8,976円多く支払うことになります。2026年10月以降に宇都宮市への引越しを検討している方は、改定後の料金で家計を試算しておくことをおすすめします。
- 施設の老朽化:水道事業の開始から110年余りが経過。管路の更新・耐震化工事費用が増大
- 料金収入の減少:人口減少に伴い水道料金収入が減少傾向。今後も減少見通し
- 費用不足:料金算定期間で約102億円の収入不足が見込まれる
- 物価高騰:運営・工事コストが物価上昇により増大
- 基本水量制の廃止:現行の「月5m3まで無料」を廃止し、1m3から課金する体系へ移行
とくに注目したいのが「基本水量制の廃止」です。現在の宇都宮市の料金体系では、口径13mmの場合、基本料金内に5m3分の水量が含まれています。つまり月5m3以下しか使わない世帯は、従量料金がかかりません。これが廃止されると、1m3から追加の従量料金が発生するため、使用量の少ない単身世帯ほど割合的な負担増が大きくなります。
足利市は2026年4月に+49.4%の大幅値上げを実施済み
宇都宮市の値上げが注目される一方で、足利市はすでに2026年4月1日に大幅な料金改定を実施しました。口径13mm・月20m3で計算すると、改定前の月2,060円から月3,070円へ、+49.4%(月1,010円)の引き上げです。足利市によると、これは1996年以来30年ぶりの料金改定です。(出典:足利市 水道料金の改定について)
料金改定の主な理由は、水道施設の老朽化による更新・耐震化工事費用の増大と、人口減少による料金収入の減少です。30年間にわたって料金を据え置いた結果、一度の改定で大幅な引き上げが必要になりました。古い情報のままでは足利市の料金を低く見誤る可能性があります。
なぜ同じ栃木県内で料金に差が生まれるのか?
水道料金は水道法のもとで各事業者が独自に設定するため、事業者の置かれた条件によって大きく変わります。主な要因は次の2点です。
水道事業はポンプ施設・浄水場・水道管などのインフラ維持費が収入の大部分を占める装置産業です。こうした固定費は利用者数に関係なく一定程度かかるため、給水人口が少ない事業者ほど1世帯あたりの負担が大きくなります(出典:総務省「水道事業経営の現状と課題」)。栃木県内では宇都宮市(給水人口約50万人)から矢板市(同約3万人)まで規模に大きな差があり、これが料金差の一因となっています。
高度成長期に整備された水道管の老朽化が全国的に進んでいます。更新費用を確保するための料金改定が各地で相次いでおり、栃木県内でも宇都宮市・足利市・栃木市で実施・予定されています。今後ほかの市でも改定が検討される可能性があります。
栃木県内の直近の値上げ情報まとめ
直近2年以内に実施・予定されている栃木県内の主な料金改定をまとめます。
| 市 | 改定時期 | 改定内容 | 出典 |
|---|---|---|---|
| 足利市 | 2026年4月1日 実施済 | 月20m3で2,060円→3,070円(+49.4%)。1996年以来30年ぶりの改定。老朽化対応・耐震化費用増大が主因 | 足利市公式 |
| 宇都宮市 | 2026年10月使用分〜 予定 | 月20m3で2,860円→3,608円(+26.2%)。平均改定率+28.6%。基本水量5m3廃止・1m3から課金へ | 宇都宮市公式 |
| 栃木市 | 2024年 実施済 | 上下水道とも平均+約10%の改定(2024年) | 栃木市公式 |
引越しが決まったら:栃木県内の水道手続きの注意点
栃木県内は市ごとに水道事業者が異なるため、引越しのときの連絡先も旧住所・新住所それぞれの市に対して別々に手続きが必要です。引越しが決まったら、余裕を持って(目安:引越し日の1〜2週間前まで)現住所の「使用廃止」と新住所の「使用開始」の両方を申し込むのが基本です。各市によって締切日が異なるため、早めに確認しておくとよいでしょう。申込のときには引越し予定日とお客様番号(検針票に記載)を手元に用意しておくとスムーズです。
なお、宇都宮市の場合、2026年10月以降に新たに使用を開始する場合は、改定後の料金(月3,608円)が最初から適用されます。10月前後に宇都宮市に引越す方は、最新の料金体系を確認したうえで家計計画を立てることをおすすめします。
よくある質問
最新料金の確認はこちら
料金は改定される場合があります。引越し前に各水道事業者の公式サイトで最新の金額をご確認ください。
- 宇都宮市上下水道局 水道料金(現行)
- 宇都宮市上下水道局 2026年10月改定について
- 足利市 水道料金の改定について(2026年4月〜)
- 小山市 水道料金
- 栃木市 水道料金表
- 佐野市 水道料金
- 鹿沼市 水道料金
- 日光市 水道料金
- 真岡市 水道料金
- 大田原市 水道料金
- 那須塩原市 水道料金
- 矢板市 水道料金早見表
- さくら市 水道料金
関連記事:他の都県の料金も比較する
近隣の都県への引越しを検討中の方は、あわせてご確認ください。
まとめ
栃木県の水道料金は、最安の佐野市(月2,310円)から最高の矢板市(月4,015円)まで、同じ県内でも約1.74倍・年間で約2万円もの差があります。2026年4月に足利市が+49.4%(30年ぶり)の大幅値上げを実施し、宇都宮市は10月から+28.6%の値上げが予定されています。古い情報や値上げ前の料金で引越し先を判断すると、実際の生活費と大きくずれる可能性があります。引越し先を検討する際は、本記事のランキングと各市の公式サイトで最新の料金を確認し、下水道使用料も含めた合計でくらべることをおすすめします。
