長野県の水道料金、最大2倍超の差!主要12市ランキング【2026年最新】

本記事の情報は2026年6月時点のものです。料金は改定される場合があります。最新情報は各水道事業者の公式サイトでご確認ください。

この記事でわかること
  • 長野県主要12市の水道料金ランキング(口径13mm・月20m3・税込)安い順一覧
  • 松本市が2026年4月に38年ぶりの値上げ。改定前後の料金と背景
  • 直近2年で長野県内4市が相次いで値上げを実施した理由
  • 最安値・諏訪市と最高値・佐久市の間に最大約1.6倍の差が生まれるわけ

長野県は山岳地帯が広がり、標高差のある地形に水道設備を維持するコストが大きな負担になる地域が少なくありません。そのため、市によって水道料金に大きな差があり、今回比較した主要12市の中で、最安値と最高値には最大約1.6倍の開きがあります。

また、2026年4月には松本市が昭和63年(1988年)8月以来、38年ぶりとなる水道料金の値上げを実施しました。平均改定率は+20.11%で、引越しを検討中の方や松本市在住の方に直接影響が出ています。この記事では、長野県主要12市の最新料金をランキング形式でまとめ、値上げの背景と引越し時の注意点をわかりやすく解説します。

目次

長野県の水道料金ランキング(口径13mm・月20m3・税込)

以下の表は、長野県主要12市の水道料金を安い順に並べたものです。調査条件は口径13mm・月20m3使用・税込・水道料金(上水道)のみです。引越し先の市を選ぶ際の参考にしてください。

出典:各市水道局・水道事業者の公式料金表(2026年6月時点)。口径13mm・月20m3使用・税込・水道料金(上水道)のみ。
順位 自治体 月額(税込) 水道事業者 備考
1位 諏訪市 2,343円 諏訪市水道課 今回比較した12市の中で最安(値上げ後)
2位 岡谷市 2,569円 岡谷市水道課
3位 茅野市 2,585円 茅野市上下水道課
4位 小諸市 3,080円 小諸市上下水道課 水みらい小諸公式料金表に基づく
5位 塩尻市 3,125円 塩尻市上水道課
6位 松本市 3,190円 松本市上下水道局 2026年4月値上げ後(38年ぶり)
7位 千曲市 3,313円 長野県企業局ほか 市内に市営・県営(長野県企業局)の2事業者あり、いずれも同料金
8位 上田市 3,384円 上田市上下水道局 2025年4月値上げ後
9位 飯田市 3,516円 飯田市上下水道局 2024年1月値上げ後
10位 伊那市 3,531円 伊那市水道部 ※2026年度は基本料金無償化措置中。3,531円は基本料金込みの通常料金
11位 長野市 3,630円 長野市上下水道局
12位 佐久市 3,685円 佐久水道企業団 広域水道企業団

最安値の諏訪市(月2,343円)と最高値の佐久市(月3,685円)を比べると、今回比較した12市の中で最大約1.6倍の差があります。年間で換算すると、約1万6,100円の差になります。

また、ランキング上位(安い方)の3市・諏訪市・岡谷市・茅野市はすべて諏訪湖周辺に位置します。諏訪地域に共通する地理的・事業体的な条件が料金を抑える要因になっています(詳しくは後述)。

松本市:38年ぶりの値上げ、その内容と背景

2026年4月1日、松本市は松本市上下水道局公式サイトで公表しているとおり、水道料金の引き上げを実施しました。昭和63年(1988年)8月1日以来の改定で、実に38年ぶりとなります。

出典:松本市上下水道局「水道料金の改定について」(2026年4月1日改定)。口径13mm・月20m3・税込・水道料金のみ。
改定前(〜2026年3月) 改定後(2026年4月〜) 差額
基本料金(準備料金) 858円 1,320円 +462円(+53.8%)
従量料金(1〜10m3) 71.5円/m3 71.5円/m3 据え置き
従量料金(11〜20m3) 115.5円/m3 115.5円/m3 据え置き
月20m3の合計(税込) 2,728円 3,190円 +462円(+16.9%)

従量料金(使った量に応じた料金)は据え置きで、基本料金(毎月必ずかかる固定費)が約54%引き上げられたのが今回の改定の特徴です。使用量が少ない世帯ほど値上げの影響が大きく出ます。

改定率は「平均+20.11%」と「月20m3で+16.9%」の2種類が出ていますが、どちらが正しいのですか?
どちらも正しい数値です。「平均+20.11%」は松本市の全利用者の平均改定率で、使用量14.4m3/月程度の標準世帯が基準。「+16.9%」は口径13mm・月20m3という条件での増加率です。使用量が少ないほど(基本料金の割合が大きいほど)増加率が高くなります。

なぜ38年ぶりの値上げになったのか

松本市上下水道局が挙げる主な理由は次の3点です(出典:松本市公式サイト)。

  • 施設の老朽化と更新費用の増大:高度経済成長期に整備された水道管の多くが法定耐用年数を超えており、更新・補修に要する費用が増加している
  • 人口減少による収益の減少:松本市の人口は長期的に減少傾向にあり、水道の使用量も減り、料金収入が下がっている
  • 物価・コストの上昇:電力費・資材費・工事費が上昇し、同じサービスを維持するためのコストが増えている

この課題は松本市に限らず、全国多くの水道事業者が直面しています。今後も複数の長野県内市町村が値上げを検討・実施する可能性がありますので、最新情報を各自治体の公式サイトで確認することをおすすめします。

なお、松本市は市内を2地区に分け、偶数月・奇数月それぞれに2か月ごとの隔月検針をおこなっています。2026年4月の改定後料金が含まれる請求書の到着時期はご自宅の地区によって異なりますが、いずれの地区でも2026年の前半中に改定後の料金が適用された請求書が届きます。松本市在住の方で「水道代が高くなった」と感じた方は、この値上げが原因です。

直近2年間で4市が相次いで値上げを実施

松本市だけでなく、長野県内では2024年〜2026年の間に複数の市が水道料金の引き上げを行いました。

出典:各市上下水道局の公式発表(2026年6月時点)。口径13mm・月20m3・税込・水道料金のみ。
自治体 改定時期 平均改定率 改定後・月20m3料金(税込)
飯田市 2024年1月 平均+18% 3,516円
諏訪市 2024年10月 平均+16.79% 2,343円(今回比較した12市の中で最安)
上田市 2025年4月 平均+18.5% 3,384円
松本市 2026年4月 平均+20.11% 3,190円(38年ぶり)

4市の値上げの背景には、多くの水道事業体に共通する要因があります。水道管の老朽化・人口減少による使用量の減少・物価上昇の3点が主な理由として挙げられています。注目すべきは諏訪市で、平均+16.79%の値上げを実施したにもかかわらず、改定後も今回比較した12市の中で最安水準を維持しています。

料金格差が生まれる理由

同じ長野県内でも市によって水道料金が大きく異なるのには、いくつかの理由があります。

①水源の安定性と地形

諏訪市・岡谷市・茅野市が位置する諏訪地域は、豊富な地下水(井戸水)・湧水を水源としており、諏訪市は湧水21か所・井戸(地下水)9か所の合計30水源を保有しています(出典:令和8年度諏訪市水質検査計画)。水源が安定していると、取水・浄水・送水にかかるコストを抑えやすくなります。一方、山間部や標高差の大きな地域では、ポンプ施設を多く設置する必要があり、電力費などの維持管理コストが増えます。

②事業の規模(給水人口)

水道は利用者が多いほど、設備の建設・維持コストを多くの人で分担できます。大きな都市(長野市・松本市)は規模が大きい分、一見コスト高に思えますが、実際には人口減少が続く小規模な市のほうが1人当たりの負担が大きくなりがちです。佐久市は内陸の広いエリアに供給しており、管路が長く維持コストがかさむことが料金に影響しています。

③事業体の形態(市単独か広域企業団か)

佐久市は「佐久水道企業団」という、複数の市町村が共同で運営する広域の水道事業体から給水を受けています(出典:佐久水道企業団公式サイト)。広域化により効率化が期待される一方、企業団固有の料金体系や設備投資の規模が、各市が独自に運営する場合とは異なる料金水準を生み出すことがあります。

伊那市:2026年度は基本料金が実質無償

伊那市では、物価高騰への対策として国の臨時交付金を活用し、2026年度(約1年間)にわたって口径13mmの基本料金を無償化しています(出典:伊那市 水道基本料金無償化のお知らせ)。

通常の月額は3,531円ですが、基本料金(月約770円相当)が免除される2026年度中は、実質的な月額負担が約2,761円程度になります。これはランキング3位の茅野市(2,585円)に近い水準です。この無償化措置は時限的なものであり、2026年度以降の料金については伊那市の公式発表をご確認ください。

長野県への引越しで確認すべきこと

長野県内に引越す際は、住む市によって毎月の水道代が大きく変わります。たとえば諏訪市(月2,343円)に住む場合と長野市(月3,630円)に住む場合では、年間約1万5,000円の差になります。

引越しの際は、使用停止(現住所)と使用開始(新住所)の両方の手続きが必要です。手続きは引越し先の市区町村の水道局または市役所に連絡します。電話・インターネット・窓口のいずれかで受け付けているのが一般的ですが、受付方法や必要情報は市によって異なります。

下のボタンから長野県の水道手続きページへアクセスし、引越し先の市の手続き方法を確認してください。

まとめ

長野県主要12市の水道料金は、最安値の諏訪市2,343円から最高値の佐久市3,685円まで、最大約1.6倍の開きがあります。松本市は2026年4月に38年ぶりの値上げ(平均+20.11%)を実施し、上田市・飯田市・諏訪市と合わせて、直近2年で県内4市が料金を引き上げています。

諏訪湖周辺の3市(諏訪・岡谷・茅野)が県内で比較的安い水準を維持しているのは、安定した水源と給水効率の違いによるものです。引越しを検討する際は、住む市の水道料金を事前に確認しておくと、生活費の見通しが立てやすくなります。

よくある質問

今回調査した主要12市のなかで、水道料金が一番安いのはどこですか?

今回調査した主要12市のなかでは、諏訪市(月2,343円)が最も安い水準です。2024年10月に値上げを実施しましたが、それでも今回比較した主要12市の中でもっとも安い水準を維持しています(口径13mm・月20m3・税込・水道料金のみ)。

松本市の値上げはいつからですか?月いくら上がりましたか?

2026年4月1日から改定されています。口径13mm・月20m3使用の場合、2,728円から3,190円に変わり、月462円(+16.9%)の値上げです。松本市は隔月検針のため、改定後料金が含まれる請求書の到着時期は地区によって異なります。松本市上下水道局によると、平均改定率は+20.11%です。

水道料金の計算方法を教えてください。

水道料金は「基本料金(口径に応じた固定費)+従量料金(使用量に応じた料金)」の合計です。この記事では口径13mm・月20m3使用・税込の条件で比較しています。実際の料金は口径サイズや使用量によって異なります。2か月まとめて請求される市(隔月検針)もあります。

引越しの際、水道の使用開始はどこに連絡すればよいですか?

引越し先の市区町村の水道局または上下水道部に連絡します。受付方法(電話・インターネット・窓口)は市によって異なります。下のボタンから長野県の水道手続きページにアクセスすると、各市の手続き方法を確認できます。

最新料金の確認はこちら

料金は改定される場合があります。引越し前に各水道事業者の公式サイトで最新の金額をご確認ください。

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