東京23区内なら引越しても水道料金は変わらない?全区一律のしくみ



本記事の情報は2026年5月時点のものです。最新料金は東京都水道局の公式サイトでご確認ください。

この記事でわかること
  • 東京都23区の水道料金の仕組みと実際の金額(世帯人数別)
  • 23区内に料金差がない理由と、多摩地区との関係(独立4市村との違い)
  • 横浜市・川崎市・大阪市・名古屋市など他の主要都市との料金比較
  • 東京の水道水が「まずい」から「おいしい」に変わった理由
  • 東京都で引越す際の水道手続きのポイント
目次

東京都23区の水道料金は全区で同じ

結論から言うと、東京都23区内に水道料金の差はありません。23区すべての水道は東京都水道局が一元管理しており、千代田区でも足立区でも、同じ使用量であれば同じ料金が適用されます。

東京都水道局は23区に加えて、多摩地区30市町村のうち26市町にも水道を供給しており、23区と多摩26市町は完全に同じ料金体系です。例外は武蔵野市・昭島市・羽村市・檜原村の4市村のみで、これらは各市村が独立して水道事業を運営しており、別の料金体系になります。(出典:東京都水道局 多摩地区水道事業

本記事の比較条件

口径13mm・水道料金のみ(下水道使用料は別途)・税込。東京都23区の場合、水道料金(東京都水道局)と下水道使用料(東京都下水道局)は同一の請求書で徴収されますが、実態は別の費用です。この記事では水道料金のみを比較しています。

東京都23区の水道料金はいくら?

東京都水道局の料金体系は基本料金+従量料金(逓増制)で構成されています。使用量が増えるほど1m3あたりの単価が上がる「逓増制」を採用しており、少量の使用者ほど割安になる設計です。(出典:東京都水道局 水道料金・下水道料金の計算方法(23区)

世帯人数の目安 月間使用量の目安 水道料金の目安(税込・水道のみ)
一人暮らし 約8〜10m3 約1,018〜1,067円
2人世帯 約15〜18m3 約1,771〜2,193円
3〜4人家族 約20〜25m3 約2,475〜3,371円

上記の料金は水道料金のみの目安です。実際の請求には下水道使用料が加わります。

月20m3使用時の料金

口径13mm・月間20m3使用時の水道料金(税込・水道のみ)は約2,475円です。川崎市(約2,320円)よりはやや高く、横浜市(約3,010円)より安い水準です。

東京都23区 vs 主要都市の水道料金比較

23区内に料金差はないため、他の主要都市と比較することで東京都の料金水準が見えてきます。

都市 月20m3使用時の目安(水道のみ・税込) 水道事業者
大阪市(大阪府) 約2,112円 大阪市水道局
川崎市(神奈川県) 約2,320円 川崎市上下水道局
東京都23区 約2,475円 東京都水道局
名古屋市(愛知県) 約2,552円 名古屋市上下水道局
横浜市(神奈川県) 約3,010円 横浜市水道局
さいたま市(埼玉県) 約3,289円 さいたま市水道局

主要都市と比較すると、東京都23区の水道料金は大阪市・川崎市に次いで3番目に低い水準にあります。「東京は物価が高い」というイメージとは異なり、水道料金は主要都市のなかでは安い部類に入ります。

東京って水道料金が高いイメージでしたが、横浜よりもさいたまよりも安いんですね。
意外と思われる方が多いんですが、東京都水道局は全国最大規模の水道事業体です。23区の約900万人以上の利用者でコストを分担しているため、料金は主要都市のなかでも低い水準に抑えられています。

東京の水道水はなぜ「おいしく」なったのか

「東京の水道水はまずい」——かつてそう言われた時代がありました。しかし現在、東京の水道水は大きく変わっています。その理由が、2013年に完了した高度浄水処理(オゾン処理+生物活性炭処理)の利根川水系の全浄水場への導入です。この処理によってカビ臭・塩素臭が大幅に改善され、かつて「東京水」として500mlペットボトルで販売されたほどの品質になりました(東京水のペットボトル販売は2021年に終了)。(出典:東京都水道局 高度浄水処理について

水源・浄水処理の仕組み・硬度データなど、東京の水道水の品質について詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。

23区と多摩地区で料金は違う?

東京都水道局は23区と多摩地区30市町村のうち26市町に水道を供給しており、これらすべてのエリアで料金体系は完全に統一されています。基本料金・従量料金とも23区と多摩26市町で同一です。23区から多摩26市町への引越しであれば、月20m3・口径13mmなら同じ約2,475円(水道料金のみ・税込)です。

ただし、武蔵野市・昭島市・羽村市・檜原村の4市村は東京都水道局とは独立した水道事業を運営しており、独自の料金体系を持ちます。これら4市村へ引越す場合は、各市村の水道事業者の料金を別途確認してください。

引越し前に確認しておきたい3つのポイント

① 東京都水道局へのWeb申込みが便利
東京都水道局は使用開始・停止の手続きをオンラインで行えます。24時間対応で、引越し日の1か月前から申込みが可能です。電話(お客様センター)でも受け付けていますが、繁忙期(3〜4月)は混雑するためWeb申込みがとくにおすすめです。

② 下水道使用料は水道料金に加えて別途発生する
東京都23区の場合、水道料金(東京都水道局)と下水道使用料(東京都下水道局)は同一の請求書にまとまっています。月20m3の使用では、水道料金約2,475円に加えて下水道使用料が加算されるため、実際の支払総額は大幅に高くなります。生活費の予算を立てる際は両方を合算して考えましょう。

③ アパート・マンションはメーター口径を確認する
集合住宅では建物全体で水道メーターを共用している場合と、各部屋に個別メーターがある場合があります。個別メーターの口径が大きいほど基本料金が高くなるため、管理会社や大家さんに確認しておくとよいでしょう。口径13mm〜20mmが一般的な家庭向けの範囲です。

よくある質問

東京都23区内での引越しでも水道手続きは必要ですか?

はい、同じ23区内の引越しでも、旧住所での使用停止と新住所での使用開始の手続きは必要です。東京都水道局が管轄しているため窓口は同じです。料金単価は変わりませんが、住所ごとに契約が必要なため手続きは省略できません。東京都水道局の公式サイトからまとめて申し込むと便利です。

東京都の水道料金はなぜ川崎市より高いのですか?

川崎市は独自の水道事業(川崎市上下水道局)を運営しており、相模川・酒匂川水系を水源として効率よく供給できる地理的条件にあります。また川崎市の料金体系の設定が結果的に低くなっています。東京都水道局は23区に加えて多摩地区の広大なエリアをカバーするため、インフラ規模も異なります。一概に「どちらが優れている」ということではなく、事業体ごとの条件の違いが料金に反映されています。

東京の水道水はそのまま飲んでも問題ありませんか?

はい、安全に飲めます。東京都水道局では国の基準(水質基準51項目)をすべてクリアした水道水を供給しています。利根川水系の全浄水場での高度浄水処理の導入完了(2013年10月)によって、かつて問題とされたカビ臭や塩素臭は大幅に改善されています。かつて「東京水」として商品化されたほど品質が向上しており、冷やして飲めばペットボトルの水と遜色ない品質です。

東京都23区から多摩地区に引越した場合、水道料金は変わりますか?

多摩26市町(武蔵野・昭島・羽村・檜原を除く)は東京都水道局のエリアで、23区と同じ料金体系です。引越し先がこの26市町の場合、月20m3・口径13mmの水道料金は約2,475円(税込)で変わりません。一方、武蔵野市・昭島市・羽村市・檜原村の4市村は独立水道事業で別料金のため、これら4市村への引越しの場合のみ料金が変わります。手続き(使用開始・停止)は引越しの都度必要なため、引越し予定日の2週間前を目安に該当の水道事業者へ連絡してください。

まとめ

東京都23区の水道は東京都水道局が一元管理しており、全23区で料金差はありません。月20m3・口径13mm・税込で約2,475円(水道料金のみ。請求には下水道使用料が別途加わります)で、主要都市のなかでは比較的安い水準です。多摩26市町も23区と同じ料金体系で、例外は独立して水道事業を運営する武蔵野市・昭島市・羽村市・檜原村の4市村のみです。

水質も2013年に完了した高度浄水処理によって大きく改善され、安心して飲める水準になりました。23区内や多摩26市町への引越しでは料金は変わりませんが、使用開始・停止の手続きは引越しのたびに必要です。Webなら24時間申し込めるため、早めに済ませておきましょう。

最新料金の確認はこちら

料金は改定される場合があります。引越し前に東京都水道局の公式サイトで最新の金額をご確認ください。

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