- 北海道の主要7市+羅臼町の水道料金がひと目でわかる比較表(口径13mm・月20m3・税込)
- 函館市が札幌市の約半額になる理由と料金体系の特徴
- 2026年4月以降に値上げを予定している市町村と改定幅
- 一人暮らし(月8m3)の場合の月額目安
- 北海道への引越し時にチェックすべき手続きのポイント
結論:北海道の水道料金は道内で最大3.4倍の差がある
北海道は市町村ごとに水道事業者が独立しているため、同じ「北海道民」でも住む場所によって水道料金が大きく変わります。今回、口径13mm・月20m3使用(一般的な2〜3人世帯の使用量)で各市の公式料金表を比較したところ、次のような差が見えてきました。
- 道内主要市の最安:函館市 1,958円/月
- 道内主要市の最高:帯広市 4,015円/月(函館の約2.05倍)
- 道内最高水準(小規模町):羅臼町 6,560円/月(函館の約3.4倍)
- 全国平均は3,274円/月(日本水道協会調べ)
つまり、北海道のなかで「函館市」と「帯広市」のあいだを引越しただけで、水道料金は2倍近くに跳ね上がる計算です。さらに、知床半島の羅臼町のような小規模自治体では、主要都市の3倍以上になるケースもあります。
北海道主要7市+羅臼町の水道料金一覧(月20m3・税込)
下の表は、北海道の主要7市+知床半島の羅臼町について、口径13mm・月20m3使用時の月額水道料金(税込)を安い順に並べたものです。北海道では2か月ごとの検針が一般的なため、2か月分の料金を÷2した値を月額として記載しています。
| 順位 | 自治体 | 月額(税込) | 事業者 |
|---|---|---|---|
| 1 | 函館市 | 1,958円 | 函館市企業局上下水道部 |
| 2 | 苫小牧市 | 2,683円 | 苫小牧市上下水道部 |
| 3 | 小樽市 | 3,432円 | 小樽市水道局 |
| 4 | 旭川市 | 3,498円 | 旭川市上下水道部 |
| 5 | 札幌市 | 3,652円 | 札幌市水道局 |
| 6 | 岩見沢市 | 3,936円 | 岩見沢市水道部 |
| 7 | 帯広市 | 4,015円 | 帯広市上下水道部 |
| 参考 | 羅臼町(知床半島) | 6,560円 | 羅臼町建設水道課 |
| — | 全国平均 | 3,274円 | 日本水道協会 |
函館市が北海道主要市でもっとも安い理由
函館市の月20m3料金1,958円は、北海道主要市で最安であるだけでなく、全国平均の3,274円を大きく下回る水準です。この理由は、函館市の料金体系が「10m3までは基本料金のみ・超過分のみ従量加算」という単身者・少人数世帯に有利な構造になっているためです。
- 基本料金(10m3まで):781円(税込)
- 11〜20m3:117.70円/m3(税込)
- 21〜30m3:152.90円/m3(税込)
- 31m3以上:160.60円/m3(税込)
月8m3使用なら基本料金のみで781円。月20m3使用でも781円+(117.70円×10m3)=1,958円に収まる。
使用量が少ないほど、こうした基本料金型の体系の優位性は大きくなります。引越し後の世帯人数や使い方によって負担感は変わるため、実際の使用量に近い水量で試算しておくとよいでしょう。
帯広市が道内主要市でもっとも高い理由
帯広市は十勝平野の中心都市です。公式の上下水道料金早見表(一般用)によると、口径13mm・2か月40m3使用時の水道料金は8,030円。月額換算した4,015円は、本記事で比較した北海道主要7市のなかでもっとも高い水準です。北海道は人口密度が低く、施設の維持・更新にかかるコストが原価に反映されやすいため、道東を中心に料金が高めになる傾向があります。
2026年4月以降、道内で値上げが集中する
北海道は人口減少と施設の老朽化が同時進行する地域が多く、2026年4月には釧路市・北見市などで水道料金の値上げが実施されました。2027年にかけては室蘭市でも大幅な改定が予定されています。これらの市は本記事の料金比較には含めていませんが、引越し先選びの参考として知っておきたい情報です。
| 自治体 | 改定時期 | 改定内容 | 背景 |
|---|---|---|---|
| 釧路市 | 2026年4月1日 | 水道料金 +12.2% | 人口減少と施設更新コスト高騰。2029年度末に約20億円の資金不足見込み |
| 北見市 | 2026年4月1日 | 水道 +13.40%/下水道 +3.61% | 広域給水区域の維持と管路老朽化(40年超管路が41.48%) |
| 室蘭市 | 2027年4月(予定) | 水道料金 +約30〜50% | 7年ぶりの大幅改定。月20m3で現行2,995円→4,120〜4,425円の見込み |
| 羅臼町 | 2026年4月 | コロナ減額措置の終了 | 2023年から続いていた減額が終わり、本来料金(基本2,140円+340円/m3)に戻る |
一人暮らし(月8m3)の場合の月額目安
単身世帯の場合、月の水道使用量は8m3程度が目安です。各市の月8m3使用時の料金は以下のとおりです。
| 自治体 | 月8m3(税込) | 20m3との差 |
|---|---|---|
| 函館市 | 781円 | −1,177円 |
| 苫小牧市 | 1,155円 | −1,528円 |
| 帯広市 | 1,386円 | −2,629円 |
| 小樽市 | 1,397円 | −2,035円 |
| 旭川市 | 1,307円 | −2,191円 |
| 札幌市 | 1,452円 | −2,200円 |
| 岩見沢市 | 1,481円 | −2,455円 |
| 羅臼町 | 2,480円 | −4,080円 |
函館市は基本料金型(10m3までは781円固定)のため、単身者にとっては全国平均と比べても負担の軽い料金体系です。札幌市も同様に「10m3までは従量0円」の最低保証型で、少人数世帯に有利な体系です。
北海道の主要市・全国平均との比較
本記事の主要7市は、全国平均(3,274円)に対して以下のような位置づけになります。
- 函館市(1,958円・全国平均の60%)
- 苫小牧市(2,683円・82%)
- 小樽市(3,432円・105%)
- 旭川市(3,498円・107%)
- 札幌市(3,652円・112%)
- 岩見沢市(3,936円・120%)
- 帯広市(4,015円・123%)
参考までに、東京都23区は2,475円、大阪市は2,112円です。札幌市は東京の約1.5倍、函館市は東京の約79%。「北海道は東京より高い」と一括りにできず、市町村ごとに見ていく必要があるのが実情です。
北海道に引越すときの水道手続きポイント
北海道では、水道事業者が市町村単位で独立しているため、引越し時の手続きも市ごとにおこなう必要があります。
札幌市なら札幌市水道局、函館市なら函館市企業局上下水道部、というように事業者が異なります。市役所の公式サイトから「水道」のメニューを確認しましょう。
使用開始日の3〜4営業日前までに、電話またはWebフォームで届け出ます。オンライン申込に対応している市もあるため、引越し先の市の公式サイトで受付方法を確認しましょう。
北海道の冬季は水抜きが必須です。物件の元栓位置と水抜き方法を入居時に必ず確認しましょう。長期不在時の凍結事故は実費請求になります。
よくある質問
最新料金の確認はこちら
料金は改定される場合があります。引越し前に各水道事業者の公式サイトで最新の金額をご確認ください。
- 札幌市水道局 水道料金の計算
- 函館市企業局上下水道部 公式料金表
- 旭川市上下水道部 公式料金表
- 苫小牧市上下水道部 公式料金表
- 帯広市上下水道部 公式料金表
- 小樽市水道局 公式料金表
- 岩見沢市水道部 公式料金表
- 羅臼町建設水道課 公式料金表
