光コンセントがないときの確認と対処|LANや電話の差込口か、工事が要るかで分かれる

光コンセントは、屋外から引き込んだ光ファイバーを部屋の中でつなぐための差込口です。
新居で見当たらないときは、まず「本当にないのか」「代わりにLANや電話の差込口があるのか」を確かめます。
光コンセントが見つからなくても、建物の配線方式によってはLANコンセントや電話のモジュラージャックでインターネットを使えることがあります。
どれもなければ、光ファイバーを引き込む工事が必要です。
探し方と、見つからなかったときの進め方を整理します。
来月引っ越す部屋で光回線を使いたいのですが、壁を見ても光コンセントらしいものがありません。この部屋では光回線は使えないのでしょうか。
相談員
使えないとは限りません。まず電話の差込口(TELの表示)やテレビのアンテナ端子の近く、エアコンの配管の周りを見てください。光コンセントは電源コンセントと一体になっていて、見落としやすいんです。マンションなら、光コンセントの代わりにLANコンセントや電話の差込口でネットを使う方式の建物もあります。それもなければ工事で引き込むことになるので、賃貸なら管理会社への確認から始めます。
光コンセントの探し方
NTT東日本は、光コンセントの探し方として次の目印を挙げています(出典:NTT東日本「光コンセントの有無で光回線の工事方法が変わる!探し方やモジュラージャックとの違いも解説」)。
| 目印 | 見るところ |
|---|---|
| 表示の文字 | 一体型は「光」、分離型は「光コンセントSC」の表示。「NTT」の文字やロゴが入っていることもある |
| 電話のモジュラージャックの近く | 「TEL」の表示がある差込口のそば |
| テレビのアンテナ端子や電源コンセントの近く | 一体型は電源コンセントの左右どちらかの端に並んでいることが多い |
| エアコンのダクトの周り | 開通工事でダクトから光ファイバーを引き込むことがあり、配線が見えている |
リビングや、電話の親機を置く部屋のコンセントでよく見られるとも案内されています。
光コンセントには、電源コンセントなどと一緒に壁に埋め込まれた一体型と、単体で壁や床に置く分離型の2種類があり、形は違っても性能に差はありません。
一体型は電源コンセントと同じプレートに並んでいるため、「コンセントの端にある小さなふた」を見落としがちです。
光コンセントの代わりにある差込口
光コンセントが見つからなくても、マンションやアパートでは別の差込口でインターネットを使う方式の建物があります。
| 部屋にある差込口 | 建物の方式 | 特徴 |
|---|---|---|
| 光コンセント | 光配線方式 | 部屋まで光ファイバーが来ている |
| LANコンセント(「LAN」の表示) | LAN配線方式 | 建物の共用部まで光ファイバーを引き込み、各部屋へはLANケーブルで配線 |
| モジュラージャック(電話の差込口) | VDSL方式 | 共用部から各部屋へは電話線で配線。部屋にモデムが必要 |
NTT東日本の解説では、LAN配線方式やVDSL方式は、光コンセントで部屋まで光ファイバーが来ている場合に比べると速度が出にくいとされています。
VDSL方式について、Webの閲覧程度なら問題ないが、動画の視聴やビデオ通話はスムーズにいかない可能性がある、とも書かれています。
どの方式かは、部屋の差込口だけでなく管理会社や大家さんに聞くのが確実です。
VDSL方式の違いは VDSL方式とは?光配線方式との違い に、マンションでの回線の選び方は マンションの光回線の選び方 にまとめています。
光コンセントがあっても、工事が要らないとは限らない
NTT西日本は、光コンセントがすでに設置されている場合、その建物には光回線が導入済みの可能性が高く、作業員が来ない無派遣工事になることがある、と案内しています(出典:NTT西日本「光回線が工事不要になるケースと工事するかの確認方法、注意点を解説」)。
ただし最終的に工事が要るかどうかは回線事業者の判断で、光コンセントがあっても派遣工事になることがあります。
もう1つ知っておきたいのが、光コンセントは回線事業者ごとの設備だという点です。
NTT東日本の解説でも、光回線は事業者ごとに契約や条件が違うため、乗り換えるときに別の光コンセントを設置しなければならない可能性があると書かれています。
たとえば、前の住人がNTTの光回線(フレッツ光や、それを使うドコモ光・SoftBank光などの光コラボ)を使っていた部屋なら、光コラボを選べば今ある光コンセントを使える可能性があります。
一方で、auひかりやNURO光のようにNTTとは別の設備を使う回線を選ぶと、光コンセントがあっても新しく引き込み工事が必要になることがあります。
光コンセントに「NTT」の文字があるかどうかは、どの回線の設備かを考える手がかりの1つになります。
相談員
引っ越しで急いでいるなら、部屋にある設備をそのまま使える回線を選ぶと、工事の待ち時間を短くできる可能性があります。反対に、使いたい回線が決まっているなら、光コンセントがあっても工事が要るかもしれない前提で、早めに申し込むのが安全です。どちらを優先するかで選び方が変わるので、迷ったら相談してください。
どれもないときは引き込み工事
光コンセントもLANコンセントも見当たらず、建物に光回線の設備がない場合は、光ファイバーを部屋まで引き込む派遣工事が必要です。
| 住まい | 工事の内容(NTT西日本の説明) |
|---|---|
| 戸建て | 電柱から光ファイバーを引き込む。エアコンのダクトや電話用の配管を使うことが多く、使えない場合は壁に1cmほどの穴を開けることもある。そのあと光コンセントとONUなどを設置する |
| マンション(共用部まで設備あり) | 共用部から部屋まで光ファイバーを引き込む |
| マンション(共用部にも設備なし) | 戸建てとほぼ同じ内容の工事になる |
壁に穴を開ける場合は、必ず事前に確認があると案内されています。
工事の日は立ち会いが必要です。工事全体の流れは 光回線の開通工事の流れ にまとめています。
賃貸なら、先に管理会社か大家さんへ
賃貸で工事をする場合は、管理会社や大家さんの許可が必要です。
共用部での作業や壁の穴あけがありうるためで、許可なく工事をするとトラブルになりかねません。
管理会社や大家さんは、その建物で過去に光回線が使われていたかを知っていることもあります。許可を取るついでに聞いておくと、工事が要るかどうかの見当がつきます。
賃貸での進め方は 賃貸物件で光回線を引く方法と注意点 をご覧ください。
開通まで2週間〜1か月、春はもっとかかる
NTT西日本の説明では、申し込みから開通までは約2週間から1か月が一般的です。
3〜4月の新生活シーズンは申し込みが増え、1か月以上かかることも珍しくないとされています。
派遣工事は先着順の受付のため、引っ越しの日が決まったら早めに申し込むのが基本です。
工事を待つあいだにネットが必要なら、工事の要らないポケット型Wi-Fiやホームルーターでつなぐ方法があります。
違いは 光回線とポケットWiFiの違い・ホームルーターとは に整理しています。
確認の順番のまとめ
- 壁を探す:「光」「光コンセントSC」「NTT」の表示。電話の差込口・テレビ端子・電源コンセントの端・エアコンのダクトの周り。
- 代わりの差込口を見る:「LAN」の表示のLANコンセント、電話のモジュラージャック。
- 管理会社・大家さんに聞く:建物の配線方式、過去に使われていた回線、工事の許可。
- 申し込む回線に確認する:工事が要るかどうかの最終判断は回線事業者。
部屋の設備と使い方から候補を絞るなら 30秒の回線診断 が早く、光コンセントの有無や建物の方式を伝えて選びたいときは 無料の相談窓口 で一緒に整理できます。
引っ越し全体の段取りは 引っ越し時の光回線手続きガイド にまとめています。
よくある質問
まとめ
光コンセントは、電話の差込口やテレビ端子、電源コンセントの端、エアコンのダクトの周りを「光」「光コンセントSC」の表示を目印に探します。
見つからなくても、LANコンセントや電話の差込口でネットを使う方式の建物があります。
どれもなければ引き込み工事で、賃貸は管理会社や大家さんの許可が先です。
光コンセントがあっても、選ぶ回線によっては別の設備の工事が要ることがあり、最終的な判断は回線事業者がします。
開通まで2週間〜1か月、春はそれ以上かかることもあるので、引っ越しが決まったら早めに動いてください。
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