岡山県で水道料金が値上がりした市はどこ?全15市の料金比較【2026年最新】

本記事の情報は2026年7月時点のものです。料金は改定される場合があります。最新情報は各水道事業者の公式サイトでご確認ください。

この記事でわかること
  • 岡山県内の全15市の水道料金ランキング(口径13mm・月20m3・税込)
  • 2025〜2026年に値上げした市と、これから値上げしそうな市
  • 岡山市の「改定したのに請求額が変わらない」据え置きのからくり
  • 一人暮らし(月8m3)の目安額と、請求書の金額が表と合わない理由

岡山県では2025年から2026年にかけて、水道料金の改定が相次いでいます。総社市は2026年6月使用分から平均約25%、倉敷市は2026年3月検針分から20.82%の引き上げを実施し、岡山市も条例上は改定済み(2026年度の請求は据え置き)です。一方で、平成8年度から料金を据え置いている玉野市や、基本料金を値下げした赤磐市もあります。

この記事では、岡山県の全15市の水道料金を「口径13mm・月20m3使用・税込・水道料金のみ(下水道使用料は含まない)」の統一条件でそろえて比較します。金額はすべて各市の公式料金表・料金早見表から計算し、2か月ごとにまとめて請求する市は2か月40m3の請求額を2で割って月額に換算しました。

目次

岡山県の水道料金ランキング【全15市・2026年7月時点】

安い順に並べると次のとおりです。月8m3は一人暮らしの目安として併記しています。

出典:各市の公式料金表・料金早見表(2026年7月時点。リンクは記事末尾の「最新料金の確認はこちら」参照)。口径13mm・税込・水道料金のみ(下水道使用料は含まない)。2か月検針・請求の市は2か月40m3(月8m3は2か月16m3)の請求額を2で割って月額に換算。倉敷市・総社市は換算で0.5円の端数が出るため切り捨てて表示。参考として岡山市水道局が公表する県内都市の料金一覧とも照合済み。
順位 月20m3の目安(税込・口径13mm) 月8m3の目安(一人暮らし) 直近の動き
1 玉野市 2,178円 858円 平成8年度から据え置き(2027年度からの値上げを答申・正式決定前)
2 倉敷市 2,658円 1,195円 2026年3・4月検針分から20.82%引き上げ(2段階改定の最終段)
3 備前市 2,772円 924円 料金改定なし
4 岡山市 2,882円 1,188円 改定済みだが2026年度の請求は据え置き(2027年4月検針分から2,970円)
5 総社市 3,536円 1,622円 2026年6月使用分から平均約25%引き上げ
6 井原市 3,564円 1,540円 2025年2・3月使用分から引き上げ(3段階改定の最終段)
7 津山市 3,575円 1,540円 平成12年4月の改定以来据え置き(審議会で継続審議中)
8 赤磐市 3,595円 1,391円 2024年8月請求分から基本料金を値下げ(時限的)
9 浅口市 3,685円 1,530円 2025年4月使用分から16%引き上げ
10 瀬戸内市 3,762円 1,518円 料金改定なし(2027年1・2月分まで基本料金などを減免中)
11 高梁市 4,060円 2,030円 2025年4月に旧上水道区域を改定(3段階改定の2段目)
12 新見市 4,125円 1,705円 2024年4月に段階改定の最終段を適用
13 美作市 4,180円 1,672円 2027年2月検針分まで基本料金を免除中(料金体系の改定はなし)
14 笠岡市 4,268円 1,760円 料金改定なし
15 真庭市 4,290円 1,518円 平成28年4月から据え置き

この表の見方(計算条件)

  • 金額は水道料金のみです。実際の請求書には下水道使用料が加わる市が多く、合計額はこの表より大きくなります。
  • 岡山県内の15市のうち11市(岡山・倉敷・津山・玉野・笠岡・井原・総社・備前・瀬戸内・浅口・真庭)は2か月ごとの検針・請求です。表の金額は2か月分の請求額を2で割った月額です。
  • 高梁市・新見市・美作市は毎月検針・毎月請求、赤磐市は2か月に1回の検針で毎月請求という方式です。
  • 倉敷市・瀬戸内市・井原市は口径別ではなく用途別の料金体系のため、家庭用(一般用・家事用)の金額を掲載しています。
  • 物価高対策の時限的な減免は表に反映していません(詳しくは後述)。

2025〜2026年に値上がりした市はどこ?

直近2年ほどの間に水道料金の引き上げを実施したのは、総社市・倉敷市・岡山市・浅口市・高梁市・井原市の6市です。改定の時期と内容は市ごとに異なるため、1市ずつ分けて整理します。

出典:各市の料金改定告知ページ(2026年7月時点)。金額は口径13mm・月20m3・税込の月額換算。
いつから 内容
総社市 2026年6月使用分(9月請求分)から 平均約25%の引き上げ。月20m3で2,750円から3,536円に。基本水量を廃止し1m3から従量料金がかかる体系に変更
倉敷市 2026年3・4月検針分から 改定前と比べ20.82%の引き上げ(2025年3・4月検針分からの2段階改定の最終段)。月20m3で2,658円に
岡山市 条例上は2026年4月検針分から(請求への反映は2027年4月検針分から) 平均改定率20.0%(2024年4月からの2年間は平均改定率15.7%)。2026年度の請求は旧料金の2,882円のまま据え置き、2027年4月検針分から2,970円
浅口市 2025年4月使用分(6月請求分)から 16%の増額。月20m3で3,685円に
高梁市 2025年4月から 旧上水道区域(本庁地区など)を改定し、月20m3で3,660円から4,060円に。2030年4月にも次の段階改定が条例で決まっている
井原市 2025年2・3月使用分から(最終段) 2023年度から3年間かけた平均15.8%の段階改定と市内料金の統一が完了

総社市:平成21年以来の改定で平均約25%アップ

総社市は2026年6月使用分(9月請求分)から新料金を適用しています。市は「全体の平均で約25%の引き上げ」と公表しており、平成21年の料金改定以来の見直しです(出典:総社市「水道料金の改定について」)。あわせて基本水量(これまで20m3まで基本料金内)が廃止され、1m3から従量料金がかかる体系に変わりました。使用量が少ない世帯ほど影響の出方が変わる改定です。

倉敷市:2段階改定が完了し20.82%アップ

倉敷市は2025年3・4月検針分からの10%引き上げ(1年間の緩和措置)を経て、2026年3・4月検針分から改定前比20.82%の新料金に移行しました(出典:倉敷市「水道料金の改定について」)。それでも月20m3で2,658円と、値上げ後もなお県内2番目の安さを保っています。

岡山市:改定したのに請求額が変わらない「据え置き」のからくり

岡山市は2024年4月検針分から平均改定率15.7%、2026年4月検針分から平均改定率20.0%という2段階の改定を決めています(出典:岡山市水道局「料金改定のお知らせ」

ただし2段目については、国の重点支援地方交付金等を財源に、新料金表での請求額を1年間(2027年3月31日までの検針分)旧料金のまま据え置く負担軽減措置がとられています(出典:岡山市水道局「水道料金の負担軽減措置」

つまり、いま届く請求は月20m3換算で2,882円のままですが、2027年4月検針分からは新料金(月20m3で2,970円)での請求に切り替わります。「料金表は新しくなったのに請求額が変わらない」のはこのためです。

浅口市・高梁市・井原市も段階的に引き上げ

浅口市は2025年4月使用分(6月請求分)から16%の増額となりました。2024年6月使用分からは交付金を使って実質8%に抑える経過措置がとられていました(出典:浅口市「水道料金の改定」)。

高梁市は2025年4月に旧上水道区域の料金を改定し、一般家庭の目安で月400円の増額になりました。改定は2020年・2025年・2030年の3段階で進む計画で、2030年の次の引き上げもすでに決まっています出典:高梁市「水道料金の改定」)。

井原市では2025年2・3月使用分以降の水道料金が段階改定の最終形になっています(出典:井原市「水道料金」)。

この改定は2023年度から3年間かけて段階的に進められたもので、市は平均15.8%の引き上げと説明しています(出典:井原市「水道料金の改定について」(PDF))。

逆に、値下げした市・30年近く据え置きの市もある

値上げばかりではありません。赤磐市は2024年8月請求分から基本料金を引き下げました。市は「概ね5年程度の値下げ」と説明しており、時限的な措置です(出典:赤磐市「水道料金」)。

また、最安の玉野市は平成8年度から料金水準を据え置いてきました。ただし2026年4月には水道事業審議会が、改定率25.80%・令和9年度第1期からの増額改定を答申しており、正式に決まれば県内最安の座が動く可能性があります。(出典:玉野市水道事業審議会「答申書」(PDF)

津山市も平成12年4月の改定を最後に料金を据え置いており、経営審議会で料金水準の議論が続いています。引越し先を選ぶときは「いまの安さ」だけでなく、こうした今後の改定予定までセットで確認するのがおすすめです。

最安は玉野市2,178円、最高は真庭市4,290円。差は月2,112円

2026年7月時点のランキングでは、県内で最も安いのは玉野市(月20m3で2,178円)、最も高いのは真庭市(同4,290円)で、同じ水量でも月2,112円、年間では25,344円の差になります。

ここで注目したいのが、最安の玉野市と最高の真庭市の水源の違いです。玉野市は水道水の約99%を岡山県南部水道企業団からの受水でまかなっており、市内に浄水場はありません。(出典:玉野市「令和8年度水質検査計画」(PDF)

企業団の浄水場は倉敷市内にあり、高梁川から取り入れた水を処理して玉野市へ送っています。「よそから水を買う市は高い」と思われがちですが、ほぼ全量受水の玉野市が県内最安です。審議会の答申書も「玉野市の水道料金は平成8年度から据え置かれており、岡山県内15市の中で最も安価な水準にある」と、据え置きの長さを安さの背景として挙げています。

一方、最高値の真庭市は伏流水・地下水・表流水・湧水といった自前の水源を中心にまかなっています。広い市域に、上水道のほか供給人口5,000人以下の18の簡易水道と10の飲料水供給施設を抱えています(出典:真庭市「水質検査計画」)。小さな施設を数多く維持する構造で、料金は平成28年4月から据え置かれています

なお、月20m3で3,000円を下回るのは玉野・倉敷・備前・岡山の4市だけで、残る11市はいずれも3,500円を超えています。

一人暮らし(月8m3)なら順位が入れ替わる

使用量が少ない一人暮らしでは、基本料金と「基本水量(基本料金に含まれる水量)」の設定次第で順位が大きく変わります。

  • 月8m3の最安も玉野市(858円)。備前市(924円)、岡山市(1,188円)、倉敷市(1,195円)が続きます。
  • 最も高いのは高梁市の2,030円。基本料金2,030円に10m3まで含まれる体系のため、少量でも金額が下がりません。
  • 月20m3で最高値だった真庭市は、月8m3では1,518円と中位に下がります。2か月で16m3まで基本料金に含まれるため、少量利用では割安になるのです。

単身赴任や進学で岡山県内に引っ越す方は、月20m3の順位よりも月8m3の列で比べたほうが実態に近くなります。

請求書の金額が表と合わないときの3つの理由

「公式の比較表やこの記事の金額と、手元の請求額が違う」という場合、たいてい次のどれかが理由です。

  • 下水道使用料が合算されている:この記事の金額は水道料金のみです。下水道に接続している家庭では、請求書に下水道使用料が上乗せされます。
  • 2か月分をまとめて請求されている:県内15市のうち11市は2か月ごとの請求です。請求書の額はこの記事の月額のほぼ2倍になります。
  • 物価高対策の減免・据え置きが適用されている:2026年7月時点で、複数の市が国の交付金を使った時限的な負担軽減を実施中です。

減免・据え置きを実施中の市は次のとおりです(いずれも期間限定で、恒久的な料金改定ではありません)。

  • 瀬戸内市:家事用の基本料金とメーター使用料を全額減免(2026年1・2月分から2027年1・2月分までの14か月)
  • 美作市:基本料金(6m3まで)を免除(2026年6月検針分から2027年2月検針分までの9か月)
  • 津山市:基本料金を全額無償化(2026年6月検針分から9月検針分まで)
  • 赤磐市:口径30mm以下の水道料金全額を免除(2026年6月〜9月使用分の4か月)
  • 玉野市:基本料金とメーター使用料を減免(2026年度2期・3期分)
  • 岡山市:新料金との差額を交付金で補い、2027年3月検針分まで旧料金で請求(前述)

減免の対象・期間は各市の公式サイトのお知らせで告知されています。最新の状況は記事末尾の公式リンク一覧か、各市の水道担当窓口でご確認ください。

岡山県へ引越すときの水道手続き

引越しにともなう水道の使用開始・中止は、各市の水道窓口への連絡が必要です。岡山県内は市ごとに受付方法や締め切りが異なるため、市別の手続きページからご確認ください。使用開始の連絡と合わせて、この記事の料金表で新居の市の水道料金水準もチェックしておくと、家計の見通しが立てやすくなります。

よくある質問

岡山県で水道料金が一番安い市・高い市はどこですか?

月20m3(口径13mm・税込)の比較では、玉野市の2,178円が県内15市で最も安く、真庭市の4,290円が最も高くなっています。差は月2,112円です。

岡山市の水道料金は結局いくらですか?

2026年度の請求は月20m3換算で2,882円(旧料金)のままです。条例上の料金表は2026年4月に平均改定率20.0%の新料金に切り替わりましたが、新旧料金の差額を国の交付金などで補うことで、2027年3月検針分までは請求額が旧料金の水準に据え置かれています。2027年4月検針分からは2,970円になります。

これから値上げしそうな市はありますか?

玉野市では審議会が改定率25.80%・2027年度からの増額改定を答申しています(正式決定は今後)。高梁市は2030年4月の段階改定が条例で決まっており、津山市も審議会で料金水準を議論中です。岡山市は2027年4月検針分から新料金での請求が始まります。

請求書の金額がこの記事の表と合いません。なぜですか?

下水道使用料が合算されている、2か月分をまとめて請求されている、時限的な減免・据え置きが適用されている、のいずれかが主な理由です。この記事の金額は水道料金のみの月額換算です。

最新料金の確認はこちら

本記事で比較した各市の公式料金ページです。改定や減免の最新情報は必ず公式でご確認ください。

まとめ:値上げの波の中でも県内差は月2,112円

岡山県の全15市を統一条件で比べると、最安の玉野市2,178円から最高の真庭市4,290円まで、月2,112円の差がありました。総社市・倉敷市をはじめ直近2年で値上げした市が6市ある一方、据え置きや値下げの市もあり、「いま安い市」と「これからも安い市」は同じとは限りません

  • 最安は玉野市(月2,178円)。ただし2027年度からの値上げ答申が出ており、今後の動向に注意
  • 総社市は2026年6月使用分から平均約25%、倉敷市は2026年3月検針分から20.82%の引き上げを実施
  • 岡山市は2027年3月検針分まで旧料金で据え置き、2027年4月検針分から月20m3で2,970円に
  • 一人暮らし(月8m3)では順位が変わり、高梁市が最も高く、真庭市は中位に下がる
  • 請求書と合わないときは「下水道使用料」「2か月まとめ請求」「時限減免」をまず確認

引越しの際は、料金の水準とあわせて使用開始の手続きも早めに済ませておきましょう。

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