出かける直前に着ようとしていた服がシワシワだと気付き、焦ったことはありませんか。そんなときに便利なのがハンガーにかけたままササッとアイロンがけできるハンディスチーマーです。
比較的に新しい家電で、近年の製品は性能が上がり使いやすく進化しています。そこで今回は、ハンディスチーマーを使うメリットやおすすめのブラント、きれいに仕上げるコツに口コミなどをまとめました。
ハンガーにかけたままアイロンがけをするメリット
ハンディスチーマーは立ち上がりが早く軽量の製品がおすすめです。家電として採用したいメリットを3つご紹介します。
時間の節約と簡単操作
ハンディスチーマーは何といっても手軽さが魅力。スチームアイロンとは違ってアイロン台のセッティングの必要がありません。服をハンガーにかけたままの状態でアイロンがけができ、忙しい朝やお出かけ前でもわずかな時間できれいに仕上がります。
スーツやジャケットなどの頻繁に洗えない衣服にも使えて、高温のスチームにより消臭や除菌も期待できます。ボタンやトリガーで直感的に操作できるので簡単です。一人暮らしの男性やおしゃれ好きの女性に好評な家電の1つです。
シワの取りやすさをアップ
シワを取るためには衣服にあたる水分量を多くする必要があります。最近ではスチーム量が多く、スチーム持続時間が長い製品が増えてきました。
スチーム量は「g/分」の単位で表示され、数字が大きくなるほど噴出量が多くなります。十分なスチーム量を確保したいなら10g/分をこえるハンディスチーマーを選びましょう。
軽いシワを伸ばしたい場合のスチーム持続時間は5分程度です。細かなシワを取りたい場合にはスチーム持続時間が8分以上あるとよいでしょう。ただ、時間が長くなるほど水タンクが重くなるため必要性を考えて選ぶことをおすすめします。
また、ハンディスチーマーの向きに関わらずスチームが噴射される商品もあり、シワの取りやすさはアップしています。
衣類へのダメージリスクの軽減
素材に合った温度で使用しないと生地にテカリや縮みなどのダメージが生じるため、ハンディスチーマーには高温・中温・低温のように温度調節機能がついたものも登場しています。
麻や綿ならば高温が、ポリエステルやレーヨン、ウールならば中温が、シルクやアクリルなどは低温が適当です。さまざまな素材の衣類に利用するときは温度調節機能がついたものが重宝します。
人気のハンディスチーマーブランド比較
こちらでは人気のあるハンディスチーマーブランドを確認します。合わせて価格帯別におすすめの製品を挙げました。
ティファールVSパナソニック:どちらが人気?
ハンディスチーマーは衣類スチーマーやハンディアイロンとも呼ばれ、どれもハンガーにかけたままで使えるアイロンです。今回は価格.comに掲載されている、人気の衣類スチーマーのトップ40に入った商品数が、ティファールとパナソニックとでどちらが多いかを調査しました。(2023年8月時点)
その結果は、どちらも12商品ずつランクイン。両方とも高い人気があることがわかりました。若干パナソニックの方が高い順位を占めているためティファールよりわずかに人気が高いといえるでしょう。
ティファールはスチーム量が多くわずかな時間で作業が終わり、パナソニックは手首の負担が軽いのが特徴。どちらも人気があるので目的によって選びましょう。
コードレスタイプのメリットとおすすめモデル
ハンディスチーマーは3つのタイプに分けられます。まずコードレスタイプは充電式バッテリーを内蔵しているため、充電しておけば電源がない場所でも使用でき、動かしやすいのがメリットです。
次は長時間使えるコードがあるタイプです。2m以上の長さがあるものを選びましょう。そして、コードがあるタイプとないタイプの両方で使える2WAYタイプは目的に合わせて使い分けができて便利です。
おすすめしたいコードレスのモデルを3つご紹介します。1つ目はティファールの DV7530J0。スチーム量は14g/分とパワーがあり2WAYタイプで、しっかりついたシワをプレスして伸ばせる優れもの。3段階の温度調節機能もついています。
2つ目は東芝のTAS-X5。片手で持っても手首に負担がかかりにくく使いやすいのが特徴。ボタン回りのシワも楽に伸ばせます。
3つ目は立ち上がりが早く時間のない日でも使いやすいヤキアのハンディスチーマー。コンパクトサイズで出張や旅行に持っていってもかさばりません。
価格帯別!おすすめのハンディ―スチーマー
こちらでは、3つの価格帯に分けてそれぞれにおすすめしたいハンディスチーマーをご紹介します。機能も掲載しましたので参考にしてください。
・~5,000円
モデル名 | 価格 | スチーム量 | スチーム持続時間 | 立ち上がり時間 | 温度調節機能 |
ティファール DT6101J0 | 4,464円 | 16g/分 | 4分 | 15秒 | ー |
frozaBP-918 | 2,480円 | 18g/分 | 15分 | 15秒 | ー |
BRUNO BOE076-GRG | 4,990円 | 最大18g/分 | 8分 | 25秒 | ー |
・5,000~10,000円
モデル名 | 価格 | スチーム量 | スチーム持続時間 | 立ち上がり時間 | 温度調節機能 |
ティファール DT8110J0 | 6,012円 | 最大18g/分 | 10分 | 40秒 | ー |
HITACHI CSI-RX50 | 9,310円 | 14g/分 | 9分 | 30秒 | 〇 |
パナソニック NI-FS430-C | 7,722円 | 11g/分 | 4分 | 30秒 | ー |
・10,000円~
モデル名 | 価格 | スチーム量 | スチーム持続時間 | 立ち上がり時間 | 温度調節機能 |
パナソニック NI-FS790-K | 12,300円 | 15g/分 | 7分 | 19秒 | 〇 |
パナソニック NI-FS690-A | 11,400円 | 13g/分 | 8分 | 19秒 | ー |
東芝 La・Coo S TAS-X7 | 14,388円 | コードレス:140g/分 コードあり:20g/分 | コードレス:2分 コードあり:10分20秒 | 低:約39秒 中:約52秒 高:約1分7秒 | 〇 |
ハンディスチーマーの使い方と注意点
ハンディスチーマーはハンガーにかけたままで利用するためアイロンとは勝手が違う点もあります。基本的な使い方ときれいに仕上げるための注意点をご紹介します。
ハンガーにかけたままハンディスチーマーを使う手順
ハンディスチーマーを使うときには、衣類が滑りにくいハンガーを用意しましょう。使い方は簡単な2ステップです。
- ハンガーに衣類をかけたら、ハンガーがぐらぐらと動かない場所にセットします。ワイシャツのようにボタンのついた衣服の場合は、すべてを留めておきます。
- 衣類の裾を下に引っ張りながらスチームをあてます。ハンディスチーマーを動かす速さは素材によって違うため、適した速度であてていきます。
・素材別の動かす速さ
衣類の素材 | 動かす速さ |
綿・麻・ウール・カシミヤ・シルク・ベルベット | 10cmを3秒程度で |
レーヨン・ポリエステル | 10cmを1秒程度で |
デリケートな素材に使うときやふんわりとした感触にしたいときには衣類から1cm程度の間隔を開けて使います。
シワが取れない?正しい使い方のコツとは
シワが取れないときには使い方が適切でない場合があります。きれいに仕上げるコツは、すでにご紹介した通り衣類の裾を引っ張りながらスチームをあてることです。
ワイシャツやパンツのシワを伸ばすときには特に効果的。生地の種類によっては引っ張りすぎると伸びてしまう場合もあるため、力の目安はハンガーが動かない程度です。衣服の部位や種類別のシワの取り方は以下の通りです。
ケース | 効果的な使い方 |
プリーツスカート | 裾を引っ張り、プリーツに沿って上下に動かす |
フリルつきのブラウス | フリルは生地から1cmの間隔を開けてスチームをあてる |
ニットのたたみジワ | 生地から1cmの間隔を開けてスチームをあてて、蒸気によりふんわりと仕上げる |
そでの部分 | アイロンミトンをそでの中に入れて表からスチームをあてる |
ワイシャツの側面部分 | ワイシャツの裏から押しあてるように使う |
ワイシャツの裾部分 | パンツハンガーにワイシャツの裾部分を挟み、逆さにしてあてる |
スチームアイロンとハンディスチーマー、結局どっちがいいの?
スチームアイロンとハンディスチーマーのどちらを選ぶかは、かける枚数や仕上がり具合によって異なります。1度にかける衣類の枚数が少ないならハンディスチーマーがお手軽。時間がかからず仕上がるので出かける直前でも使いやすいでしょう。
同時に何枚もの衣類に使うときにはスチームアイロンがおすすめ。ハンディスチーマーとは違いタンクの容量が大きく、水を補充せずに一気に多くの衣類をケアできます。
パリッとした仕上がりや折り目をつけたいときはスチームアイロンが向いています。ハンディスチーマーもシワを伸ばせるもののスチームアイロンほどの仕上がりにはなりません。ただ、立体的な仕上がりが好みならハンディスチーマーがおすすめです。
スチームアイロンを使っている人の口コミ
こちらではスチームアイロンを購入した方の口コミをピックアップしています。多かった意見に安さがありました。3,000円前後で購入できるものも多く買いやすい値段が魅力です。
また、シンプルで使いやすいのもメリットの1つ。説明書を読まなくても操作できるため、さまざまな年代の方でも難なく使用できます。温度の上がり方も蒸気の量も十分でシワが伸びると満足している方が多くいました。
ハンディスチーマーを使っている人の口コミ
ハンディスチーマーは本当にシワが伸びるのかが気になるところですが、きちんとシワが取れるという声が多くありました。数十秒でスチームが噴出し小型で取り回しがしやすく使いやすいのが魅力です。
また、アイロン台を出さずに使えたりハンガーにかけたままで使用できたりする利便性を挙げる方もいました。シワを取ることができて手軽に使える点が今のニーズに合っているようです。
スーツやワイシャツにおすすめのハンディ―スチーマーとは?
スーツやワイシャツのシワを伸ばすのに向いたハンディスチーマーを2つご紹介します。まずは、パナソニックの NI-FS790です。
立ち上がりの時間が約19秒と素早く、忙しい朝でもイライラせずに使えます。軽量かつコンパクトで使いやすいのもポイントです。パワフルなスチームによりシワを取る時間もかかりません。
もう1つはティファールのDT8111J0です。大量のスチームで絡みついた衣服の繊維をしっかりとほぐし、シワを伸ばします。取り外しができる大容量の水タンクは給水がしやすく、自動でスチームが出るトリガーロックは手が疲れにくい設計です。人間工学に基づいたデザインで使い勝手もよい製品です。
ハンガーにかけたまま使えるハンディ―スチーマーについてまとめ
ハンディスチーマーは、1度に多くの衣類のシワを伸ばすのには向きませんが、1枚のワイシャツ程度ならアイロン台を出さずに手軽に使えて便利です。購入するときにチェックしたい性能は3つあります。
- スチーム量
- スチーム持続時間
- 温度調節機能
しっかりとシワが取れて衣類の生地を傷めないものがおすすめです。合わせてアイロンミトンも購入すると、よりきれいに仕上がります。