神奈川県小田原市への引っ越しに伴う水道の使用開始

新生活の始まりである引っ越しには、さまざまな手続きが必要です。とくに、生活に欠かせない水道の開栓・閉栓手続きは、引っ越し当日や直後に混乱しないためにも、事前にしっかり準備を進めておく必要があります。

本記事では、神奈川県小田原市に引っ越しを予定している人に向けて、水道手続きの方法・料金の支払い方法・引っ越し後の注意点などを詳しく紹介します。

小田原市での水道手続きの概要

小田原市で水道を利用するには、下記の手続きが必要です。

• 開栓手続き：新居で水道を使えるようにする手続き
• 閉栓手続き：旧居での水道使用を停止する手続き

これらの手続きをしっかりおこなうことで、引っ越し後に水道が使えない、あるいは旧居で水道料金が発生し続けるといったトラブルを避けられます。

開栓手続き

新居で水道を利用するには、開栓手続きが必要です。引っ越し当日に水道をすぐ使用できるようにするには、事前にきちんと申請をすませておきましょう。

手続きのタイミング

水道の開栓手続きは、引っ越し日の1か月前からから2営業日前までにおこないましょう。とくに、引っ越しが集中する3月・4月のシーズンには、手続きが混雑するため、早めに準備を進めることが大切です。

必要な情報

開栓手続きの際には、下記の情報を準備しておくと手続きをスムーズに進めやすいです。

• 新居の住所
• 使用者の氏名
• 使用開始日
• 連絡先の電話番号

手続き方法

小田原市の水道業務は、小田原市上下水道局が担当しています。開栓手続きは下記の方法から申請が可能です。

1. 電話での手続き
   小田原市上下水道料金センターに電話をかけて、開栓手続きをおこないます。必要な情報を伝えると手続きが完了します。
   • 電話番号：0465-41-1211
   • 受付時間：平日 8:30〜19:00・土日 8:30〜17:00
2. インターネットでの手続き
   公式サイトを通じて、24時間オンラインでの手続きも可能です。時間が限られている人や、営業時間外に手続きを進めたい人には、インターネット手続きが便利です。
   • 小田原市水道WEB受付
3. 郵送での手続き
   新居の玄関・ポストなどに用意されている「使用再開始届」に必要事項を記入し、上下水道局料金センターへ郵送します。

閉栓手続き

旧居での水道使用を停止するには、閉栓手続きが必要です。引っ越し後も旧居の水道料金が発生し続けることを防ぐため、必ず引っ越し前に手続きを完了させましょう。

手続きのタイミング

閉栓手続きは、水道を使わなくなる4〜5日前までにおこなうのが理想です。早めに手続きをすませることで、無駄な料金の発生を防げます。

必要な情報

閉栓手続きの際には、下記の情報を準備しておくと手続きがスムーズです。

• 旧居の住所
• 使用者の氏名
• 使用終了日
• 連絡先の電話番号

手続き方法

閉栓手続きは、電話・インターネットから申請を受け付けています。

1. 電話での手続き
   小田原市上下水道局料金センターに電話をかけて、閉栓手続きをおこないます。最終的な料金の支払い方法も確認しながら進めましょう。
   • 電話番号：0465-41-1211
   • 受付時間：平日 8:30〜19:00・土日 8:30〜17:00
2. インターネットでの手続き
   小田原市上下水道局の公式サイトから、24時間オンラインで手続きが可能です。オンラインでの手続きは、時間に縛られずに進められます。
   • 小田原市水道WEB受付

小田原市の水道料金について

水道料金は日々の生活費のなかでも基本的な支出です。小田原市の水道料金の仕組みを理解して、日頃から節約を心がけましょう。

基本料金と従量料金

基本料金

小田原市の水道料金は、基本料金と従量料金で構成されています。基本料金は水道メーターの口径に基づいて設定されており、標準的な家庭用の13mmメーターを使用する場合、月額の基本料金は1,804円です。この料金には、一定量の水道使用が含まれています。

従量料金

従量料金は、実際に使用した水量に応じて課される料金です。家庭での水道使用量は平均的に月に約20〜30m3とされていますが、使用量が多くなると従量料金が加算されます。節水を意識することで、水道料金を節約できます。

下水道料金

小田原市では、上水道料金に加えて下水道料金も請求されます。下水道料金は使用した水量に基づいて計算され、上水道料金とともに請求されます。

以下の表は2か月分の料金です。

使用水量（m3）	水道料金（円）	下水道料金（円）	合計（税込）
0～16	1,804	1,992	3,796
17	1,820	2,037	3,857
18	1,837	2,082	3,919
19	1,853	2,127	3,980
20	1,870	2,172	4,042
21	1,991	2,327	4,318
22	2,112	2,482	4,594
23	2,233	2,637	4,870
24	2,354	2,792	5,146
25	2,475	2,948	5,423
26	2,596	3,103	5,699
27	2,717	3,258	5,975
28	2,838	3,413	6,251
29	2,959	3,568	6,527
30	3,080	3,723	6,803
31	3,223	3,878	7,101
32	3,366	4,033	7,399
33	3,509	4,188	7,697
34	3,652	4,343	7,995
35	3,795	4,499	8,294
36	3,938	4,654	8,592
37	4,081	4,809	8,890
38	4,224	4,964	9,188
39	4,367	5,119	9,486
40	4,510	5,274	9,784

水道料金の比較

小田原市の水道料金についてもっと詳しく知りたい人のために、以下では全国平均・県内平均・近隣自治体との比較を紹介します。

小田原市の水道料金は、県内平均と比べると約200円ほど高く、周辺の市と比較してもやや高いです。ただし全国平均よりは1,000円程度低いため、日頃から節水を意識して生活することで、水道料金をおさえられるでしょう。

支払い方法

小田原市の水道料金は下記の支払い方法を選択できます。自分に合った方法を選び、スムーズな支払いを心がけましょう。

1. 口座振替
   銀行口座から自動的に水道料金が引き落とされる方法です。支払い忘れがなく、最も便利な方法の一つです。一度設定すれば、毎月の支払いが自動的に行われるため手間がかかりません。
2. 納付書での支払い
   水道料金の納付書を持参して、金融機関・コンビニエンスストア・上下水道局料金センターなどで現金払いができます。現金での支払いを希望する人に便利です。
3. スマートフォンアプリでの支払い
   納付書のバーコードを使用して、スマートフォンアプリ（PayPay・はまPay・ゆうちょPayなど）でのオンライン決済も可能です。窓口などに出向かず支払いが完了するので、忙しい人や支払いを忘れていたときなどに便利です。

引っ越し後の確認事項と注意点

水道の開栓確認

引っ越し後は、新居で水道が正常に使用できるかを確認しましょう。開栓手続きが完了していても、実際に水が出るかどうか、水圧が正常かを確認する必要があります。

とくに、長期間使用されていなかった物件では、最初に出る水が濁っていることがあるため、しばらく水を流してから使用してください。

もし、水が出ない・水漏れ・水圧の問題が発生していたら、すみやかに修理や調整を依頼しましょう。新生活をスムーズに始めるためにも、早めに確認しておくと安心です。

最終検針と閉栓手続きの確認

旧居で水道を停止する際は、最終検針が実施されます。これに基づいて、最終的な水道使用量が確定し、最後の水道料金が請求されます。請求書が届いたら、忘れずに支払いをすませましょう。

閉栓手続きを怠ると、引っ越し後も旧居での水道料金が発生し続ける可能性があります。引っ越し後はほかの手続きや作業で忙しくなるため、手続きが確実に完了しているかを必ず確認しましょう。

支払いの確認と未払いに注意

水道料金の支払いが滞ると督促状が送付され、さらに支払いが遅れると水道の供給が停止される可能性があります。引っ越し後は生活が忙しくなるため、支払いを忘れがちです。支払い方法として口座振替を設定しておき、支払いを自動化しておくと支払い漏れを防げます。

水道設備の点検とトラブル対策

引っ越し後は、新居で水道を使い始める前に、水道設備が正常に作動しているかを確認しましょう。とくに、古い物件や長期間使用されていなかった物件では、水道設備に問題が発生している可能性があります。主に以下のポイントを確認して、問題があれば必要に応じて対策を取りましょう。

• 蛇口・配管の水漏れがないか。
• シャワー・蛇口からの水圧が適切か。
• キッチン・浴室での排水口の詰まりがないか。

もし問題が発見されたら、小田原水道サービスセンター（電話：0465-42-2882）、もしくは小田原市の指定する工事業者に連絡して修理を依頼しましょう。

冬季の凍結対策

小田原市は比較的温暖な地域ですが、冬季に気温が氷点下になる日もあります。寒い時期には水道管が凍結するリスクがあるため、必要に応じて凍結対策をおこないましょう。

凍結を防ぐための対策

• 屋外に露出している水道管には断熱材を巻く。
• 寒い夜などには、蛇口から少量の水を流し続ける。
• 長期間家を空ける際や寒冷な時期には、水抜き栓を使って家の水道管から水を抜いておく。

万が一、水道管が凍結してしまった場合は、急に温めずに徐々に解凍することが大切です。タオルを温かいお湯に浸して水道管に巻くなど、慎重に対処しましょう。もし自力で解決できない場合は、専門業者や小田原市上下水道局に連絡して対応を依頼してください。

よくある質問（FAQ）

水道手続きはいつまでにおこなえばよいですか？

インターネットでの手続きは、使用開始・中止日の1か月前から2営業日前までの間に申し込みが可能です。使用中止時には、中止日の4〜5日前までに手続きをすませることが推奨されています。

支払い方法は途中で変更できますか？

支払い方法は変更が可能です。口座振替への変更は、取扱金融機関の窓口で受け付けています。通帳・届け印・お客様番号の確認できる書類を持参して申請をおこないましょう。

納付書支払いに切り替えたい場合は、お客様番号を確認して、上下水道局料金センター（電話番号：0465-41-1211）へ連絡しましょう。

開栓手続きを忘れてしまった場合、水道はどうなりますか？

開栓手続きを忘れると、引っ越し当日に水道が使用できない可能性があります。その場合は、できるだけ早く小田原市上下水道局料金センターに連絡して、手続きを完了させましょう。手続きが終われば水道を使用できるようになります。

水道料金が急に高くなった場合、どうすればよいですか？

水道料金が急に高くなった場合、まず自宅内で水漏れが発生していないか確認しましょう。とくにトイレや蛇口で水が流れ続けている場合、料金が急増することがあります。異常が見当たらない場合は、小田原水道サービスセンター（電話：0465-42-2882）か、小田原市指定の工事業者に調査を依頼しましょう。

水道管が凍結してしまった場合、どうすればよいですか？

水道管が凍結してしまった場合、急激に温めると破裂する危険があります。自然に溶けるのを待つか、凍結部分にタオルや布などをかぶせて、上からゆっくりとぬるま湯をかけて解凍してください。

自力での解決が難しい場合は、小田原水道サービスセンター（電話：0465-42-2882）か、小田原市指定の工事業者に連絡して対応を依頼しましょう。

まとめ

神奈川県小田原市への引っ越しに伴う水道手続きは、新生活をスムーズに始めるために大切な手続きです。とくに引っ越しシーズンには手続きが混雑するため、できるだけ早めに水道の開栓・閉栓手続きの準備を進めましょう。

あわせて支払い方法を確認しておくことで、引っ越し後の納付漏れによるトラブルを防げます。口座振替などの便利な方法を活用すれば、支払い忘れのリスクを軽減できるので安心です。また、冬季には水道管の凍結対策をしっかりおこない、安心して冬を迎える準備をととのえておきましょう。

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