換気扇はつけっぱなしだと電気代はいくらかかる?使用するメリットも解説

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換気扇のイメージ

換気扇を常時運転させておけば、室内の空気を新鮮に保って臭いや湿気を排除できます。しかしつけっぱなしで換気扇を運転させていると、電気代の負担が気になりますよね。

この記事では、換気扇の適切な使い方について詳しく解説します。さらに、常時運転させることが電気代にどのような影響を与えるのかを解説していきます。換気扇によって期待できるメリットを把握しつつ、電気代の心配を最小限に抑える方法を探ってみましょう。

換気扇の電気代の目安

電気代のイメージ

日中は仕事で留守にしているから、なかなか部屋の換気ができないんだよね。

私も!帰宅はいつも夜だし、一人暮らしだから窓を長時間開けておくのも抵抗があって…。

代わりに換気扇をつけっぱなしなんだけど、電気代ってどれくらいかかっているのかな?

換気扇は室内と外気の空気を循環させる欠かせない設備ですが、長時間運転させたままだと電気代の増加が気になりますね。室内の設置場所は主に、キッチン、トイレ、浴室ですが、換気扇の電気代は使用する場所や機種によって異なります。

キッチンでは調理中に発生する蒸気や油煙を排気する必要があるため、比較的高い消費電力で動作します。トイレ・浴室ではキッチンと比べて動作する消費電力が低いです。まずは換気扇の場所別に見た電気代の目安から解説していきましょう。

キッチンの換気扇

キッチンでは一般的にコンロ上部に換気扇が設置され、調理中や調理後の臭い、蒸気や湿気などを外へ排出します。プロペラが回転する従来型の換気扇が広く使用されていますが、近年ではフラットなデザインのレンジフード型の換気扇も増えています。

どちらのタイプを選んでも電気代の負担は軽く、1ヶ月つけっぱなしだと想定しても約555円未満です。実際には、調理中や調理後に運転されていることがほとんどで一日中は稼働していないため、1ヶ月あたりの電気代はさらに下回るでしょう。

トイレの換気扇

トイレの換気扇は控えめな消費電力で、1.4Wから1.9Wの範囲に収まります。強モードの1.9Wを1カ月間24時間稼働させた場合には、消費電力は1,368Whで、電気代にすると約42.5円です。弱運転モードの1.4Wだと電気代はさらに抑えられて、1ヶ月で約31.2円です。

24時間換気させても、運転に伴う電気代はごくわずかなので家計への負担はほとんどありません。常時換気扇を運転させることでトイレ内の湿度を適切に保ち、カビの発生を防ぐだけでなく、不快な臭いを排出して快適に保てるので、常時の稼働がおすすめです。

お風呂の換気扇

浴室換気扇の消費電力は、約13W程度です。1ヶ月間つけたままでも電気料金は約250円程度と経済的であることが分かります。

近年の浴室換気扇には、連続的に稼働させる「24時間換気モード」搭載の製品が多く、手動での運転が不要です。この24時間換気モードでは、さらに電気料金の節約が期待できます。

換気扇の効率的な運転は、浴室内のカビや湿気によるダメージを軽減し、長期的に見たメンテナンスコストの削減にも繋がります。特に湿度が高い季節には、換気扇を積極的に活用していきましょう。

換気扇をつけっぱなしにしておくメリット

換気扇のイメージ

換気扇をつけたままで運転するのは、電気代が多くかかりそうでなかなか気が進みませんが、かかる電気代以上に大きなメリットがあります。そして、換気扇は数ある電化製品の中でも電気代が安く、例えつけっぱなしにしていても家計を大きく圧迫するほどの電気代がかかるわけではありません。

換気扇の電気代ってそんなに安かったんだ!それなら1日中運転させても大丈夫そうだね。

家に帰ると空気がどんよりしていることが多いから、これからは外出前に換気扇を回して出かけることにしようかな。

安い電気代で常時運転することで室内の空気を循環させ、カビや結露の発生も防げるのなら、換気扇をつけたままのほうが得られる恩恵は大きいですよね。

また、嫌なニオイを防ぎ、花粉や黄砂、PM2.5などの有害な物質を効果的に外に排出できることも、換気扇の魅力のひとつです。これらのメリットを詳しく紹介していきます。

電化製品の中でも電気代が安い

換気扇は消費電力が低い家電で、約30Wから100W程度であり、1時間につき約0.5円から1.5円の電気代がかかります。これは、冷蔵庫やエアコンなどの他の電化製品と比べても非常に安いです。

先述したように、室内の設置場所別に見た換気扇の電気代目安は、1ヶ月単位で見ても家計を圧迫しないリーズナブルな金額でした。電化製品の中でも電気代が安い換気扇は、逆につけっぱなしにしたほうが得られるメリットが大きいです。

換気扇をつけっぱなしにすることで、家を不在にする間も空気の流れを作り、室内の温度や湿度を調整してくれます。湿度を保つことによってカビやダニなどの発生を防ぐ役割を果たすので、住宅の衛生面が保たれるのです。

カビや結露の発生を防げる

浴室などの湿度が高い場所では、湿気が壁や天井に付着してカビの発生源となります。換気扇が常時稼働していれば、浴室内の湿気を排出して湿度を下げられるので、カビの繁殖を防いで清潔さを維持できます。

さらに、結露も換気扇によって軽減されます。冷暖房を利用する季節には、室内外の温度差から窓ガラスや壁に結露が発生しやすいですが、換気扇が空気を循環させることで温度差を緩和し、結露の発生を防ぐ役割を果たします。

嫌なニオイを防げる

日常生活では、料理の臭いやタバコの煙、ペットの臭いなど、さまざまな臭いが発生します。特に、狭いキッチンスペースでは、油物や揚げ物などの調理をしているときは、室内に油の臭いが充満しやすいです。こうした料理中に生じる食材の臭いをすばやく取り除くのに換気扇が役立ちます。

換気扇をつけたままにしておけば、空気を循環させる換気扇は室内に空気の流れを作ってくれるので、室内にこもりがちな生活臭を効果的に取り除き、嫌な臭いを防げます。

花粉・黄砂・PM2.5などを外に排出できる

換気扇をつけっぱなしにするメリットのひとつは、花粉、黄砂、PM2.5などの有害な微粒子を外に排出できることです。花粉や黄砂がたくさん飛んでいるというニュースを耳にすると、それらが換気扇を通して室内に入ってきてしまう気がして、換気を止めたくなってしまいますよね。

しかし結論からいうと、換気扇をつけてもつけなくても、有害物質は室内に入ってきてしまいます。気密性が低い古い住宅はもちろん、2003年以降に建てられた住宅には「24時間換気システム」が導入されています。外気が常に入ってきているため、多かれ少なかれ有害物質の侵入を完全には防げないのです。

室内に侵入してしまった物質は、換気扇を使うことで積極的に外部へと排出していきましょう。

換気扇と24時間換気システムは何が違う?

換気扇のイメージ

住居の空気品質は、365日24時間、生活臭、ハウスダスト、化学物質、湿度などのさまざまな要因によって汚染されています。窓を開けたり、室内の各場所にある換気扇を動かすだけでは、十分な換気ができないのが現実です。

マンションなどにはよく「24時間換気システム」があるけど、換気扇とは何が違うのかな?

そういえば浴室の換気扇は、自動で24時間換気されているみたい。止めちゃだめだって書いてあるけど、どうしてだろう?

社会問題となったシックハウス症候群への対策措置として、2003年以降に建築された住宅には24時間換気が義務付けられています。

この24時間換気システムとは、換気扇のように特定の場所の空気を排気するのではなく、壁や天井に設置された給気口から新鮮な空気を取り入れ、各部屋のドアの隙間を通って排気口から外部に排出されるシステムです。家全体の空気が効果的に入れ替わり、室内の空気品質が向上します。

センサーやプログラムによる自動制御が組み込まれていれば、室内の湿度や二酸化炭素濃度、温度に応じて適切な換気を調整します。24時間換気システムによってかかる電気代の相場は、1ヶ月あたり約100〜700円で、年間で計算すると、約1,200〜8,400円ほどです。

換気扇の電気代を節約するポイント

電気代のイメージ

換気扇はそんなに電気代がかからないんだね。これからどんどん使っていこう!

もっと効率よく稼働させるには、運転のとき何に気を付ければいいのかな?

換気扇は長時間つけっぱなしにしても、高い電気代がかからないことが分かりました。今まで電気代を気にして、換気扇の運転を控えめにしていた人は、これから気兼ねなく利用できるようになりますね。

しかし光熱費は日々の節約の要です。抑えられるのであれば、できれば抑えて、毎日コツコツと節約していきたいですね。続いては、換気扇を効果的に活用しながら、電気代を節約するポイントについて見ていきましょう。

扉を閉め切って換気する

皆さんは換気扇の使用時、空気の流れを作ろうと思って部屋の扉をあちこち開けていないでしょうか。実は換気扇の電気代を節約するポイントのひとつは、扉を閉め切って換気することです。換気扇を稼働させる場所を絞って密室状態を作ることにより、空気の通路が絞られるので換気効果が高まります。

窓やドアが開いた状態のままで換気すると、空気に逃げ道ができて換気効率が下がり、結果的に電力の消費が上がってしまうのです。また、扉を閉めることで室温度や湿度を一定に保てて、冷暖房の効率が上がり、エアコンの電気料金も抑えられるメリットがあります。

換気扇を定期的に掃除する

換気扇の節電対策として、排気口や給気口を定期的に清掃することで電気代を抑えられます。換気扇は油や埃が付着すると運転効率が悪くなり、結果的に換気扇の回転数が上がり、電力消費量も増えてしまうためです。掃除の頻度は使用状況によって異なりますが、少なくとも月1回の掃除を推奨します。

換気扇の掃除の際は、電源を切ってコンセントを抜いておきます。周りが汚れないよう新聞紙やビニール袋などで養生し、フィルターやファンなどの部品を取り外しましょう。外し方はメーカーや製品によって異なるので、取扱説明書を確認してください。

取り外した部品は、洗剤を溶かした40~60℃のお湯に浸けておきます。つけ置き時間は約1~6時間程度を目安として、汚れ具合に応じて調整してください。つけ置き後に、スポンジやブラシなどで汚れをこすり洗いします。

油汚れがひどいときにはヘラや使わないカードなどで削ぎ落としましょう。最後に水でしっかりと洗い流し、水気を拭き取って乾かしましょう。すべての部品が乾いたら、元通りに組み立てます。

エアコンと併用する際は「弱」設定にする

夏場にエアコンと併用する際は、換気扇の運転によってせっかく冷やした室内の冷気が逃げてしまい、エアコンの運転効率が悪くなってしまいます。冷却効率が下がることでエアコンの電気料金が上がってしまうので、併用する際は換気扇を「弱」設定にして運転させましょう。

弱運転では換気扇の風量が減るものの、それでも十分な換気効果が期待できます。また、前述のように冷気が逃げてしまうと冷房効率が下がりますが、弱運転によって外気と室内の温度差が小さくなるため、エアコンの負担が軽減されるメリットがあるのです。

換気扇を弱で運転させた場合と、強で運転させた場合の電気代を比較すると、弱設定のほうが約30%電気代が安くなります。夏や冬の冷暖房を酷使する季節は、部屋の換気も不十分なケースが多いので、室内に新鮮な空気を取り入れるためにも、換気扇を効果的に活用していきましょう。

換気扇が劣化したら付け替える

換気扇が劣化していると、空気の流れが悪くなり、電力消費が増えます。また、埃や油汚れがたまると換気扇の性能が低下し、火災の危険性も高まります。定期的な掃除や必要に応じて部品の交換がおすすめです。

換気扇の寿命は一般的に5〜10年程度と言われていますが、使用頻度や環境によって異なります。換気扇の音が大きくなったり、回転速度が遅くなったりしたら、新しいものに替える時期かもしれません。

賃貸住宅の場合、換気扇などの住宅設備の修理や交換費用は、基本的にオーナーが負担します。もし換気扇に寿命が訪れたり故障したりした場合には、必ずオーナーか物件の管理会社に連絡しましょう。換気扇に製造年を記載したシールが貼付されていれば確認してみましょう。

電力会社やプランを見直す

電気代の節約には、根本的な方法として電力会社やプランの見直しも有効です。電力会社やプランによっては、時間帯や契約容量に応じて電気料金が変わる場合があります。例えば、ピーク時に電気を多く使う場合は、時間帯別料金制のプランがお得になる可能性があります。

契約容量が自分の必要以上に高い場合は、容量を下げることで基本料金を削減できます。電力会社やプランを見直すには、まず現在の契約内容や使用状況を確認し、自分のライフスタイルに合った最適なプランを探しましょう。電力会社やプランを比較できるサイトがあるので利用してみると便利です。

換気扇はつけっぱなしでも電気代は高くない!

換気扇のイメージ

この記事では、換気扇をつけっぱなしにで運転させたときに気になる電気代について、場所別に詳しく解説してきました。換気扇は安い電気代で稼働する家電なので、常時稼働させていても家計費の大きな負担にはなりません。家を留守にする時間が長い人は、積極的に活用しましょう。

  • 換気扇を常時運転させることで室内の空気品質を維持できる
  • 湿気や臭いのこもりがちな場所では積極的に使用するのがおすすめ
  • カビや結露の予防、臭いや有害物質の排除など得られる恩恵が大きい
  • 電気代を軽減するには定期的な掃除やメンテナンスが大切

近年の換気システムは運転効率の良い省エネ設計で造られています。換気扇をつけたままで長時間運転させても、1ヶ月あたりで数百円程度しか電気代がかからず、高額な電気料金の請求を心配する必要はありません。

換気扇をつけっぱなしにすることで新鮮な空気が循環し、健康的な居住環境を保てます。空気室がよければ気分もリフレッシュして生活の質も向上するでしょう。

換気扇は快適な生活をサポートする一方で、電気代の心配がなく利用できる家電です。うまく活用して、快適で居心地の良い居住空間を手に入れましょう。

■その他、さまざまな電化製品の節約術についても解説しています。

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