炊飯器はどれがいい?適した選び方と機能や種類の違いを詳しく解説

当サイトは、アフィリエイト広告を利用しています。

ごはんが炊けた炊飯器

毎日の食卓に欠かせない炊飯器は、種類や機能が豊富でどれを選べばいいか迷ってしまうこともありますよね。本記事では、そんな炊飯器の選び方や、機能や種類の違いについて解説していきます。

加熱方法や構造、素材や独自機能についても詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてくださいね。一人暮らしにぴったりのコンパクトなものや、ご家族向けの大容量なものなど、自分に合った炊飯器を見つけましょう。

炊飯器の選び方のポイント

白い炊飯器

まず炊飯器選びのポイントとして、サイズや加熱方法、内釜の構造や素材、圧力の調整機能などのさまざまな要素を知っておきましょう。

IH炊飯器、圧力IH炊飯器、マイコン炊飯器など、それぞれの加熱方法や内釜の構造、素材などの違いを理解すれば、自分に合った炊飯器を選びやすくなります。お手入れのしやすさやデザインも踏まえつつ、ベストな炊飯器を選んでおいしいご飯を食べましょう。

サイズ

炊飯器のサイズは1合から10合程度が一般的です。最適なサイズは、家族の人数や炊飯頻度によって異なります。

1人〜2人暮らしで使う場合は、1合から3合の小型サイズがおすすめです。家族が4人以上の場合は、5合以上の中型サイズが必要になってきます。10合以上の大型サイズは、自宅で食事会やパーティーを開く機会が多い家に向いています。

サイズ選びでは、キッチンスペースも考慮しましょう。また、使用人数に比べてサイズが大きすぎると、炊飯量が少ない場合でも余分に電力を消費してしまいます。

家族構成やキッチンのスペースを考慮して、最適なサイズを選びましょう。近年の炊飯器には、コンパクトに収納できるスマートなデザインも増えています。

加熱方法

炊飯器の加熱方法には、大きく分けると電気式とガス式の2通りがありますが、電気式の中でも「IH式」と「圧力IH式」の2種類があります。IH式は、内釜の下にあるコイルを通じて高周波電流を流して発熱させる方式です。

圧力IH式は、内釜に高い圧力をかけて加熱を行なう方式で、IH式よりも加熱効率が高く、短時間で炊き上げることができます。加熱方法によって炊き上がりに違いが出るため、自分の好みに合わせて選ぶと良いでしょう。

IH

IH炊飯器は従来のものに比べて高価な場合が多いため、予算に応じた選択が必要です。また、IH式は従来の炊飯器に比べて加熱が均一になるため、焦げ付きや炊き上がりムラが少ないといったメリットがあります。

旨みを凝縮したしっとりとした炊き上がりを求める場合は、IH式を選ぶと良いでしょう。また、加熱プレートが内蔵されているため、内釜に熱を伝えることができるので、内釜の材質にあまりこだわらなくても美味しいご飯が炊けます。

圧力IH

圧力IH式は高い圧力をかけるため、米粒同士が密着して旨みが凝縮される傾向があり、IH式に比べて炊き上がりがしっとりとしています。加熱効率が高く短時間で炊き上げたい場合は、圧力IH式がおすすめです。

加熱が速いので省エネ効果も高く、節電できるメリットもあります。ただし価格帯は高めなので、予算に余裕のある方におすすめです。

マイコン

マイコン制御とは、コンピュータで制御される自動制御方式で、炊飯器をより高度化できる機能です。一定温度になると保温機能が自動で作動したり、炊き上がり時間を計算して自動的にスタートしたりするなど、炊飯時の手間を省けます。

また、白米、玄米、おかゆなど多彩なメニューに対応していて、料理の幅を広げられます。こちらも圧力IH機能と同様に高価な傾向にあるので、予算に余裕があれば検討してみてください。

内釜の構造

炊飯器の内釜の構造には厚釜、多層釜、真空釜の3タイプがあります。厚釜は内釜が厚く、炊き上がりがふっくらとします。多層釜は内釜が2層になっており、熱を効率的に伝えるため、短時間で炊き上がります。

真空釜は内釜が真空になっているため、お米に含まれる水分が蒸発せず、ご飯がしっとりと仕上がります。それぞれの内釜の特徴を理解し、好みに合った内釜を選びましょう。次は内釜の素材について解説していきます。

厚釜

厚釜は、名前の通りに内釜が厚く作られているタイプの炊飯器です。米と水の温度差を利用して、美味しいご飯を炊き上げます。内釜の厚みによって熱伝導率が低く、米にかかる熱が均等に伝わり、一粒一粒がふっくらとした炊き上がりに仕上がります。厚釜の熱が外に逃げにくいため、冷めにくく保温性にも優れています。

多層釜

多層釜では、熱の伝導性が高い金属を外側にして、熱の逃げを防ぐための断熱材を内側に使用しています。この構造によって炊飯器内部での温度ムラを抑え、お米のひとつひとつへ均一に熱を伝えられます。また、多層釜は保温力が高く、炊きたてのお米を美味しく保温できます。

真空釜

真空釜では、内釜の中に真空を作って外気が入らないようにすることで、炊き上がったご飯の風味や食感を高めます。釜の厚さは薄くても丈夫なので、従来の厚釜に比べて軽量でありながら強度も持っています。内釜自体が保温性に優れていることから、保温機能を使わなくても保温性が高いのがメリットです。

内釜の素材

炊飯器の内釜は、素材によっても炊き上がりのご飯の味や食感が変わってきます。ここでは、内釜の素材として使われている代表的な素材、土鍋、鉄、銅、アルミ、炭、ダイヤモンドについて解説していきます。

土鍋

土鍋の炊飯器では、ご飯がおいしく仕上がることで有名です。内釜に熱がムラなく行きわたるため、炊きムラが起きにくく、熱をよく保持するのでふっくらと炊き上がります。

また、化学物質が入っていないので安心して使える点も魅力です。土鍋は比較的重く、素材によっては割れる可能性があるので、扱いに注意が要るというデメリットもあります。

熱伝導率が高い鉄は、炊飯向きの素材です。鉄の内釜では、熱を均等に伝えるため、米の芯まで均一に熱を通します。鉄製の内釜は、長期間使用することで徐々に味が出るというメリットがあります。

鉄は錆びやすいので、定期的なお手入れは欠かせませんが、正しい使い方をすれば、おいしいご飯が炊けるだけでなく、使い込むほど味わい深くなる魅力が備わっています。

高い熱伝導性を持つ銅は、熱が均等に伝わることや、素材自体がやわらかいので炊飯器内部で蒸気が発生しても、内釜がひび割れにくく傷つきが少ないことが特徴です。

また、銅は錆びやすいので内釜のメンテナンスは欠かさないようにしましょう。お手入れでは、銅素材に影響のない洗剤や柔らかいスポンジを使います。

アルミ

内釜の素材の中でも最もポピュラーな素材がアルミです。アルミは軽くて熱伝導性が良く、低価格で手軽に入手しやすく、家庭用の炊飯器に適した素材です。アルミは薄く加工されている場合が多く、軽量で扱いやすいのもメリットのひとつです。

炭素材の炊飯器は、発熱効果が高く、水の温度が早く上がり、短時間でご飯を炊けるのが特徴です。炭の特性である遠赤外線効果で、炊き上がりがもちもちとした食感に仕上がります。

内釜の表面には微細な孔があり、水分がしっかりと吸収されるのも、ふっくらと炊き上がる理由です。炭の内釜は重く保温性が高いので、炊飯器自体に重みが出るのがデメリットです。また、内釜が熱くなりやすいので、取り出す際には十分注意しましょう。

ダイヤモンド

内釜素材には、ダイヤモンド粉末をコーティングした、ダイヤモンド素材のものがあります。通常の内釜に比べて硬く、内釜の表面が滑らかになり、傷や汚れがつきにくく、米粒がこびりつきにくいという特徴があります。また、熱伝導率が高いため、米の炊き上がりも均一に仕上がります。

圧力の調整機能

炊飯器の圧力調整機能は、一般的に高価格帯の製品に多い機能です。炊飯時の水温や火力を調整できるので、炊き上がるご飯の質が高く、もちもちの食感やふっくらした炊き上がりが楽しめます。炊飯時に圧力をかけている音が出ることや、通常の炊飯より長くかかる点に注意が必要です。

圧力の調整機能以外の機能も備わっている場合があり、保温機能や時短炊飯機能、スチーム機能など、便利な機能を併用して、よりおいしいご飯を炊くこともできます。

独自機能

炊飯器には、基本的な炊飯機能以外にもさまざまな独自機能が搭載されています。その中でも、炊き分け機能や硬さを選べる機能、保温機能、蒸気レスなどが注目されている機能です。

炊き分け機能

炊き分け機能は、白米だけでなく、玄米や雑穀米など、異なる種類の米を炊くことができます。炊き分け機能を搭載した炊飯器では、炊き上がり時間や水の量を自動で調整してくれるので、うっかり設定し忘れて適した炊き上がりにならなかったという失敗がありません。

炊き上がりの硬さも自動調整されるので、手軽に美味しいご飯を炊けます。特に、食物繊維が豊富な玄米や、栄養素が豊富に含む雑穀米などを好んで食べる健康志向の人におすすめの機能です。

硬さを選べる機能

硬さを選べる機能では、同じお米でも硬さの調整ができて便利です。家族の中で好みの硬さが異なっても、それぞれの好みに合わせてご飯を炊くことができます。基本的には、やわらかめ・普通・硬めなどから好みの硬さレベルを選べて、さらに細かい設定ができる製品もあります。

保温機能

炊飯器の保温機能では、炊き上がったご飯を一定の温度で保温してくれます。保温機能ではご飯がパサつきにくく、おいしさをキープできる点が魅力的です。

保温機能があると、家族によってご飯を食べる時間にばらつきがある家庭でも、いつでも温かいご飯が食べられるというメリットがあります。保温機能は、多くの炊飯器に搭載されている機能ですが、製品によって保温時間を細かく調整できるものもあります。

蒸気レス

蒸気レス機能は、炊飯時に蓋から蒸気が出ない構造で、炊飯器の周辺が湿気で濡れて汚れてしまうのを防げます。蒸気レス機能搭載の炊飯器には、蒸気を吸収するための板が内蓋に備わっています。この板が蒸気を吸収して内部に循環させるので、外部に蒸気が出るのを防いでいるのです。

蒸気を中で循環させるため、米粒が均等に加熱されて、炊き上がりの美味しさが向上する効果も期待できます。

お手入れのしやすさ

日々使用する炊飯器には、定期的にお手入れしなければ汚れやニオイが付着していきます。汚れが溜まってしまうとお手入れが面倒ですから、毎日のお手入れのしやすさにも着目して選びましょう。

できれば毎回洗いたい内釜は、取り外し可能なタイプだと手軽に洗浄できますね。また、内釜に油や汚れがつきにくいように特殊コーティングが施されている炊飯器も、お手入れがしやすいので便利です。

炊飯器の蓋も、取り外し可能なタイプであれば、汚れがたまりにくく洗いやすいです。蓋にも特殊コーティングされている製品があり、コーティングによって蒸気を逃がしやすくするので、蓋が汚れにくいというメリットがあります。

デザイン

さまざまな形状やカラーバリエーションのある炊飯器は、インテリアなどにこだわる人はデザイン性に注目して選ぶのもおすすめです。

一般的な四角形のものから、丸みを帯びたデザイン、直線的なデザインなどフォルムもさまざまです。本体カラーも、定番のホワイトやシルバー以外にも、ピンクやブルー、黒など、華やかな色使いのものも増えています。

近年では、ステンレスや木材、ガラスなど、素材感を活かしたデザインも登場しています。ステンレス素材では、高級感がある上に丈夫で長持ちし、木材はナチュラルな雰囲気があってインテリアにも合わせやすいです。ガラス素材は、炊飯器本体の美しさを楽しめ、洗練された印象があります。

炊飯器を選ぶ際の注意点

炊飯器の炊き立てのごはん

炊飯器を選ぶ際には、いくつか注意しておきたいポイントがあります。ここで紹介したいのは、店頭で使い勝手をチェックしておくことや、メーカーによる炊き上がりの特徴を知っておくこと、炊飯メニューによって適した容量を選ぶといった点です。

この3つを抑えておけば、失敗しない炊飯器選びができて、自分好みのご飯をおいしく食べられるでしょう。それでは、各項目について詳しく解説していきます。

店頭で実際に使い勝手をチェックする

選ぶ際の注意点として、実際に店頭で使い勝手をチェックしてみることは大切です。本体を手に取って軽く持ってみて、重すぎたり持ちにくかったりすれば、自分にとって使い勝手が悪いということです。

炊飯器の蓋を開けて、内部の底面が平らであるかのチェックや、開閉やボタンの操作がスムーズできるかどうかも確かめておきましょう。使用頻度の高い炊飯器は、できるだけストレスが少なく使える製品を選ぶのが、選び方のポイントです。

炊き込みご飯などを作るなら少し大きめの容量を選ぶ

炊き込みご飯などを作る機会が多い家庭では、少し大きめの容量の炊飯器を選びましょう。炊き込みご飯を作るには、米以外の具材も一緒に投入して炊き上げていきます。

通常よりも多くの水が必要になったり、具材分の嵩が増したりします。余裕を持って炊けるように、通常よりも少し大きめの容量の炊飯器を選んでおくのがおすすめです。

メーカーによって炊き上がりの特徴がある

炊飯器のメーカーによって、炊き上がりの特徴が若干異なるのも、選び方のポイントのひとつです。代表的な炊飯器メーカーとして、象印マホービン、タイガー、バーミキュラ、パナソニック、三菱電機、東芝、日立、アイリスオーヤマの特徴を解説しましょう。

象印マホービン

保温性に優れたポットやケトル、水筒などを販売している象印マホービンの炊飯器製品では、炊き上がりのご飯がふっくら、しっとりとしているのが特徴です。炊飯中にふたが浮かび上がってくる「ふっくら窓」が付いていて、炊き上がりの様子を確認しやすくなっています。

タイガー

タイガー社の炊飯器は、炊き上がりのご飯粒が弾力のある食感の「きしめん状」になるという特徴があります。炊飯時には音が少なく、炊飯器内部にこびりついた汚れが少なくなるため、清潔に使用できる点も魅力です。

バーミキュラ

バーミキュラ製品では、ご飯粒がひと粒ひと粒独立して、バラバラに炊き上がるのが特徴です。粒がふっくらしているだけでなく、味が均等に染み込んでいるという利点もあります。内釜にはバーミキュラ独自の「バーミセラミック」というコーティングが施され、お手入れも簡単です。

パナソニック

パナソニック製の炊飯器では、炊き上がりのご飯がつやつやで、甘みが強く出るのが特徴です。炊飯中に時々かき混ぜる「うま炊き」機能が搭載され、さらに美味しい炊き上がりです。三菱電機・日立製品の炊飯器も、炊きあがりがやわらかく、ふっくらとした仕上がりになります。

東芝

東芝の炊飯器は、炊き上がりがさっぱりとしたご飯に仕上がります。また、炊飯器の内釜には、特殊な加工が施されているため、米がこびりつきにくく、お手入れが簡単です。さらに、炊飯器自体がコンパクトなため、キッチンのスペースを取らずに使えます。

アイリスオーヤマ

コストパフォーマンスに優れたアイリスオーヤマ製品では、リーズナブルな価格帯の炊飯器ながらも、手軽に美味しいご飯が炊けます。炊き上がりはやや硬めに仕上がるので、おにぎりやお弁当作りにもおすすめです。

炊飯器を選ぶ際は自分の重要視する点を明確に!

炊き立てのごはん

炊飯器の選び方では、ご飯の炊き上がりがメーカーや機能によって異なるため、選ぶ際には自分が重視する点を明確にすることが大切です。

  • 使用人数に応じて適したサイズを選ぶ
  • 加熱方法や独自機能面にも注目
  • 内釜の素材や構造も炊き上がりに直結する要素
  • 選ぶ際には実際に店頭で使い勝手をチェックする
  • メーカーごとの仕上がりの特長も抑えておく

炊飯器の容量や機能面だけではなく、ご飯の美味しさや炊き上がり具合には、素材や加熱方法も抑えておきたい重要なポイントです。

また、家庭で炊く場合は電気式が一般的ですが、石釜や土鍋など特殊な炊飯器もあります。近年ではスマートフォンと連携させて、自動で炊飯できる便利なスマート炊飯器も登場していますので、自分のライフスタイルや家族構成に合わせて、最適な炊飯器を選びましょう。

企画・制作:株式会社ClassLab.「RIRIFE編集部」

株式会社ClassLab.は新しい引越し先のライフラインお申込み手続きやインターネット回線、その他引越しの際のご面倒ごとを一括で承っている会社です。年間6万人以上のお手続きを代行、そこからニーズを汲み取り新生活者様に特化した情報を、独自の記事制作チームによって作成しております。

- 炊飯器, 生活家電, 家電