LANケーブルのカテゴリとは?CAT5e・6・6Aの違いと選び方

LANケーブルには「カテゴリ」という区分があり、対応できる通信速度が変わります。最大10Gbpsの回線を契約しても、ケーブルがカテゴリ6より下だと速度が頭打ちになります。見た目はほとんど同じで、数字はケーブルの側面に小さく印字されているだけなので、気づかないまま使い続けているケースが少なくありません。

LANケーブルのカテゴリとは(要点)
  • カテゴリは、LANケーブルが対応できる通信速度と伝送帯域による区分です。数字が大きいほど速度が上がり、耐ノイズ性も高くなります。
  • CAT5eは最大100Mbps〜1Gbps、CAT6は最大1Gbps、CAT6Aは最大10Gbpsに対応します。
  • 1Gbpsの回線ならカテゴリ5e/6/6A、10Gbpsの回線ならカテゴリ6A以上を使います。
  • カテゴリはケーブルの側面に印字されています(例:CAT6)。見た目では判別できません。
  • ケーブルが古いと、回線やルーターを新しくしてもそこで速度が頭打ちになります。

本記事の情報は2026年8月時点のものです。実際の速度は環境により異なります。最新情報は各回線事業者・メーカーの公式情報でご確認ください。

最大10Gbpsの回線に変えたのに、有線でつないでも1Gbpsくらいまでしか出ません。回線の問題でしょうか?

相談員

相談員

LANケーブルを見てみてください。側面に「CAT5e」や「CAT6」と印字されていませんか。10Gbpsを活かすにはカテゴリ6A以上が必要です。ケーブル1本で頭打ちになっていることは珍しくありません。数百円で解決する場合もあります。

カテゴリごとの対応速度

カテゴリ 対応する通信速度 使いどころ
CAT5e 最大100Mbps〜1Gbps 1Gbpsまでの回線
CAT6 最大1Gbps 1Gbpsまでの回線。家庭でよく使われます
CAT6A 最大10Gbps 10Gbpsの回線を使うならこれ以上

カテゴリの数字が大きいほど通信速度は速く、伝送帯域は広く、耐ノイズ性が高くなります。1Gbpsの光回線ならカテゴリ5e・6・6A、10Gbpsを使う場合はカテゴリ6A以上を使うよう案内されています(出典:NTT西日本「LANケーブルのカテゴリって何ですか?」)。

大事なのは、契約している回線・機器の最大速度に合わせることです。回線が1Gbpsならカテゴリ7の高価なケーブルにしても速くはなりません。逆に10Gbpsの契約でCAT5eを使っていると、そこが上限になります。

自分のケーブルを確かめる

  • ケーブルの側面を見る:「CAT5e」「CAT6」「CAT6A」などが印字されています。細かい文字なので、明るいところで確認してください。
  • 印字がない・読めない場合:古い可能性があります。判断がつかないなら、対応表示のある新しいものに替えるのが早いです。
  • 長さも見る:必要以上に長いと取り回しが悪くなります。短いほうが扱いやすくなります。
  • ルーターと機器の口も確認する:ケーブルが対応していても、ルーターやパソコン側の差込口が1Gbpsまでなら、そこが上限になります。

最後の点は見落とされがちです。速度は「回線・ルーター・ケーブル・端末」のうち、いちばん遅いところに合わせて決まります。ケーブルだけ替えても、ほかが古ければ結果は変わりません。

速度が出ないときに見る順番

ケーブルは原因のひとつですが、最初に疑うところではありません。費用のかからない順に確認すると無駄がありません。

STEP有線と無線で比べる

有線だけ速いならWi-Fiの問題、有線でも遅いなら回線側か機器側です。ここで切り分けが半分終わります。

STEP接続方式を確認する

夜だけ遅いなら混雑の可能性があります。IPoEで接続できているかを確認します。

STEPケーブルと機器のカテゴリ・規格を見る

ここでLANケーブルの出番です。契約している速度に対して、ケーブルと差込口が対応しているかを確認します。

STEP建物の設備を確認する

集合住宅では配線方式によって上限が決まります。宅内をいくら整えても超えられない場合があります。

接続方式は IPv6(IPoE)とは?、建物の設備は VDSL方式とは? で確認できます。今の数値は 回線速度テスト で測れます。

10Gbpsの回線を検討している場合

10Gbpsの回線を活かすには、回線だけでなく宅内側もそろえる必要があります。

  • LANケーブル:カテゴリ6A以上
  • ルーター:10Gbps対応の差込口があるもの
  • パソコン・端末:10Gbps対応のLANポート。多くの機器は1Gbpsまでです
  • 提供エリア:10Gbpsのプランはエリアが限られることがあります

端末側が1Gbpsまでなら、契約を10Gbpsにしても体感は変わりません。今使っている機器の対応を先に確認したほうが、判断を誤らずに済みます。10Gbpsプランの考え方は 10ギガ光回線おすすめ比較 にまとめています。

相談員

相談員

ケーブルの印字を見るのは1分で終わります。回線の乗り換えを考える前に、ここだけ確認してみてください。数百円で解決するなら、それがいちばん安く済みます。

よくある質問

カテゴリはどこに書いてありますか?
ケーブルの側面に「CAT6」などと印字されています。細かい文字なので明るいところで確認してください。
カテゴリが高いほうがいいですか?
契約している回線と機器の速度に合わせるのが基本です。1Gbpsの回線で高いカテゴリにしても速くはなりません。
CAT5eでも十分ですか?
1Gbpsまでの回線なら対応します。10Gbpsを使う場合はカテゴリ6A以上が必要です。
ケーブルを替えれば速くなりますか?
ケーブルが上限になっている場合は改善します。ただし回線・ルーター・端末のいずれかが遅ければ、そこが上限になります。
長いケーブルだと遅くなりますか?
必要以上に長いと取り回しが悪くなります。まずは対応カテゴリを合わせ、長さは設置場所に合うものを選んでください。

まとめ

LANケーブルのカテゴリは、対応できる通信速度の区分です。CAT5eは最大100Mbps〜1Gbps、CAT6は最大1Gbps、CAT6Aは最大10Gbpsに対応します。1Gbpsの回線ならカテゴリ5e・6・6A、10Gbpsならカテゴリ6A以上を選んでください。速度は回線・ルーター・ケーブル・端末のうち、いちばん遅いところで決まります。乗り換えを考える前に、ケーブルの側面の印字と、機器側の差込口の対応を確認すると、費用をかけずに解決することがあります。

▶ まずは30秒の回線診断ではじめる

▶ 今の回線速度をはかってみる

関連記事

監修者 小林 充

このページの監修者

小林 充(ネット回線アドバイザー)

株式会社ClassLab. 監修者について

出典・参考(公式情報)