プロジェクト概要
自社Salesforce CRMと、電力会社の基幹システム(CIS)・広域機関(OCCTO)・不動産プラットフォームをAPI連携し、ライフライン手続きの自動化を実現するシステム。
年間15万件の電気・ガス・水道・インターネットの手続きを処理し、入居者のライフライン開通から空室物件の通電管理までを一気通貫で管理する。
2,000社以上の提携企業との連携基盤として、事業を支える中核インフラ。
5つの主要機能
電力会社CIS連携
電力会社の顧客情報システム(CIS)とSalesforceをAPI接続し、スイッチング業務(電力契約の切替手続き)のデータ同期を自動化。手動でのスプレッドシート取込を廃止し、供給地点特定番号をキーにしたデータ統合を実現。
OCCTO(広域機関)自動申込み
電力広域的運営推進機関への申込み処理を自動化。通電開始・廃止・延長の各手続きをSalesforceから直接実行し、手作業によるミスと処理遅延を解消。
不動産プラットフォームAPI連携
複数の不動産プラットフォームとAPI連携し、空室通電物件データの自動取込と入居情報の同期を実現。物件データの急増にも対応するスケーラブルな設計。
空室通電ステータス管理
不動産管理会社向けに、空室物件の通電状態(通電開始/廃止/延長)をリアルタイムで追跡。通電開始10日前からのステータス変化検知ロジックにより、適切なタイミングで処理を実行。
管理会社ポータル
不備連絡を管理会社ポータル経由に一本化し、メール転記作業を廃止。提携不動産管理会社との情報連携を効率化。
技術スタック
- プラットフォーム:Salesforce
- 外部連携:電力会社CIS API、OCCTO API、不動産プラットフォームAPI(複数社)
- バックエンド:Laravel、AWS Lambda
- データ基盤:Salesforce、RDB インフラ: AWS (S3, CloudFront, Lambda)
- 監視:Salesforceスケジュールジョブ、APIリクエスト使用率監視
- 開発ツール:Claude Code
技術的チャレンジ
複数外部システムとの同時連携
電力会社CIS、広域機関、複数の不動産プラットフォームなど、仕様や認証方式の異なる外部システムとSalesforceを同時に連携させるアーキテクチャを設計。
Salesforce APIリクエスト上限との闘い
1日あたり213,000リクエストという上限の中で全連携処理を安定稼働させるため、API呼び出しの最適化とスケジューリングを実装。
電力業界固有のドメイン知識
供給地点特定番号、スイッチング業務、広域機関への申込みフローなど、電力業界特有の業務知識をシステム設計に正確に反映。
障害時のデータ整合性確保
外部システム側の障害やAPI仕様変更が発生しても手続きデータの整合性を保てるよう、エラーハンドリングやリトライ処理を含めた設計。
社会貢献・意義
引越し時のライフライン手続きは、電気・ガス・水道・インターネットそれぞれに個別の申込みが必要で、手間と時間がかかる。本システムにより年間15万件の手続きをワンストップで処理し、入居者の負担を大幅に軽減している。
また空室通電の自動管理により、不動産管理会社の内見体験を向上させ、入居率の改善に貢献。
電力会社・不動産会社・入居者の三者をつなぐインフラとして、新生活の立ち上げを支えている。
エンジニアにとっての魅力
大規模システム間連携の実践
電力業界の基幹システムという高い信頼性が求められる領域で、複数の外部APIとの連携設計・運用を経験できます。エンタープライズ統合の実践的なスキルが身につきます。
事業のコアインフラを担う
年間15万件、提携2,000社を支えるシステムの開発・運用に携わることで、自分が担当するシステムが事業の根幹を動かしている実感を得られます。
ドメイン知識の深さ
電力スイッチング、広域機関、不動産プラットフォームなど、普段触れることのない業界特有のシステムと向き合い、専門性の高い知識を習得できます。
技術選定の自由
「No Restrictions」方針のもと、目的達成に最適な技術を自ら選定し、提案できる環境があります。