小型洗濯機は、持ち運んで利用したい場合や、小物などの洗い分けをしたい場合に利用する洗濯機として注目されている家電製品です。
折り畳みが可能なモノや、普通の洗濯機に入れるのにはやや抵抗のある靴を洗えるモノまで、用途に合わせたさまざまな機能やサイズの洗濯機を選べます。
そんな小型洗濯機ですが、以下のような疑問をお持ちではないでしょうか？
「小型洗濯機にはどんな特徴があるのか知りたい」
「小型洗濯機のメリット・デメリットが知りたい」
本記事では、小型洗濯機のメリット・デメリットや主な種類・機能について詳しく解説します。
小型なためチープな印象を持っているかもしれませんが、一般的な家庭用洗濯機と遜色ない機能を持つ製品も多く魅力的です。
現在小型洗濯機の購入を検討している方や、自宅のスペース削減のために小さな洗濯機が欲しいという方はぜひチェックしてみてください。
小型洗濯機とは？
小型洗濯機とは、「簡易洗濯機」「ミニ洗濯機」「ポータブル洗濯機」とも呼ばれる洗濯機の種類で、その名の通り持ち運びもできるほどの大きさの洗濯機のことです。
小型洗濯機について以下の2点について解説していきます。
- 小型洗濯機のサイズや機能について
- 小型洗濯機の種類
自宅の2台目の洗濯機として利用したり、仕事場などでちょっとしたタオルなどを洗ったりするのにも便利です。
購入を検討中の方はこうした特徴を押さえて自身に合ったものを買うようにしましょう。
小型洗濯機のサイズや機能について
一口に「小型洗濯機」と言っても、機能やサイズは商品によって千差万別です。
すすぎのみ可能なモノから、脱水まで行える家庭用の洗濯機とほぼ変わらないモノまでさまざま。
サイズも片手で持てるハンディタイプから、持ち運びには苦労するものの部屋の片隅やベランダ程度なら余裕でおける大きさのモノまであります。
汚れた衣類やタオル、スニーカー、ぬいぐるみなど、主要な用途を検討のうえ商品を探すのがよいでしょう。
大きさの目安としては、汚れモノの予洗いや小物の洗い分けが目的なら1～3kgほどの容量を、一人暮らしの方のメイン使い用であれば3～5kgほどのモノがオススメ。
一人暮らしの洗濯量は4kg程度が目安と言われているので、小型洗濯機でも賄うことができるのです。
また、「靴洗い」機能があるタイプなら、子供の学校や保育園で使用する靴を毎週のように洗っている家庭には重宝します。
他にも「乾燥機能」や「部屋干し乾燥」付きのモノ、折りたためて収納に便利なモノもあるため、「どういった機能が欲しいのか」という観点で検討していくようにしましょう。
◆適した洗濯機の容量については、こちらの記事をご覧ください。
小型洗濯機の種類
小型洗濯機には主に、下記の5種類のタイプに分かれます。
- 1槽式電動タイプ
- 2槽式電動タイプ
- 全自動式電動タイプ
- 手動
- ハンディタイプ
1槽式電動タイプはバケツのような形状をしたシンプルな洗濯機です。
脱水機能が無いタイプのモノもあるため、通常の洗濯機と組み合わせるなどして利用しましょう。
主に2台目の洗濯機として、汚れ物や小物を分けて洗いたい時に活用するのがオススメです。
2槽式電動タイプの場合は、洗濯用の槽と脱水用の槽の2つに分かれています。
洗濯槽の動作が終了後、脱水槽に洗濯物を移して脱水するという手順です。
1槽式と比べるとややサイズが大きくなりますが、脱水までこなしたい方や容量も必要な方にオススメです。
全自動式は洗濯・脱水まで一気通貫に行えるのがメリット。
家庭用の一般的な洗濯機と同様の機能のモノが多く、水量の調整など細かな調整を行うことも可能です。
容量も多く、一人暮らしなら十分賄える性能を持つモノもあるため、メイン洗濯機として利用したい方にもオススメ。
手動タイプは、洗濯槽を手動で回して洗浄する洗濯機です。
手動なので洗浄力はそれなりですが、電気を使わないので静穏性に優れ、キャンプなどのアウトドアや災害時で電気が使えない環境で重宝します。
最後のハンディタイプはスティック状の形状をしており、シミ取りなどに効果的です。
大きくは水を超音波振動させて汚れを取るタイプと、洗濯機自体の振動でたたき洗いするタイプの2つに別れます。
バッグに入るサイズ感なので、出張など外出先でシャツ・ブラウスなどにシミがついてしまった時の応急処置用に持ち運ぶのがオススメ。
それぞれの特徴を理解したうえで、用途に合った小型洗濯機を選ぶとよいでしょう。
◆二層式洗濯機のメリット・デメリットは、こちらの記事で詳しくご紹介しています。ぜひ参考にしてください。
小型洗濯機のメリット
小型洗濯機のメリットを解説します。
主要なところでは下記の4点です。
- 少量の洗濯物をすぐに洗うことができる
- 普段の洗濯物とわけて洗うことができる
- 場所を選ばすに洗うことができる
- 低価格で購入できる
まとめると、一般的な洗濯機と比べると小型・簡易・低価格というあたりがメリットです。
小型洗濯機をメインとして利用するのか、サブの洗濯機として用意するのかで選び方も変わってきます。
こうしたメリットを押さえたうえで、小型洗濯機を購入する際の検討材料としてみてください。
少量の洗濯物をすぐに洗うことができる
小型洗濯機はその名の通り、いわゆる家庭用の洗濯機と比べると小さいのが特徴です。
一見すると容量が小さい＝一度に洗える量が少なくなるので洗濯回数が増えて手間がかかると感じるかもしれません。
しかし、一度の洗濯量が少ない一人暮らしの方や、子供がいて突発的な汚れ物が出やすい方には、少量でも回しやすい小型洗濯機はオススメです。
今すぐ洗いたいのに他の洗濯物が無い状態で洗うのは水道代も無駄ですし、容量に対してスカスカなのももったいないと感じたりしませんか？
そういった状況がよくあるという方は、ぜひ小型洗濯機の購入を検討してみましょう。
また、一人暮らしでワンルームのため大きな洗濯機を置きたくない場合にも、全自動の小型洗濯機ならそれほど場所を取らないのでオススメです。
全自動の小型洗濯機なら、一般の家庭用洗濯機と遜色ない機能で、すすぎから脱水まで一度に行えます。
◆一人暮らし向けのおすすめ洗濯機は、こちらの記事で詳しくご紹介しています。ぜひご覧ください。
普段の洗濯物とわけて洗うことができる
小型洗濯機は、普段の洗濯物と分けて洗いたいモノがよく出てくるという方にもオススメです。
例えば、以下のような洗濯物がありがちではないですか？
- 子供が学校や保育園で使う靴・上履き
- 職場で使うタオル・エプロンなどの小物
- 泥や油で汚れがちな仕事着
- 美容室や飲食店など、業務中に出る洗濯物
- 布かばん・ぬいぐるみなどのおもちゃ・雑貨類
上記のようなモノは、普通に回す洗濯物とは分けて洗いたい時があるのではないでしょうか。
小型洗濯機があれば、上記のようなモノは洗いたい時にサッと入れて回すだけで良いので便利です。
どうしても普通の洗濯機で回すときは、洗濯機の容量に合わせて溜まるまで待ちたいと感じる方や、靴や油汚れのある洗濯物を一緒に回すのは抵抗がある方も多いと思います。
また、「1回の洗濯量が多過ぎて2台目が欲しいけどさすがに置く場所が無い」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
こういった方には、洗濯物を小型洗濯機で分けて洗えるのでオススメです。
場所を選ばすに洗うことができる
小型洗濯機のメリットは、選ばず置ける製品が豊富にあるという点です。
一般的な洗濯機だと、置き場所にはそれなりのゆとりが必要ですし、蛇口の配置の関係から洗面所やベランダなど置き場所の選択肢はほとんど無いと言えます。
小型洗濯機であれば、例えばベランダやガレージの片隅に置いておいたり、職場ならシンクの横に置いておくだけでも利用が可能です。
電動であればコンセントが必要にはなってきますが、手動のモノなら車に積んでおくこともできます。
さらにハンディタイプなら、鞄に入れて旅行や出張先で自身で洗濯ができるので便利。
折り畳みができる小型洗濯機もあるため、使わない時は棚にしまっておくことも可能で省スペース性に優れています。
このように、洗濯機の置き場所に困っているという方にもオススメです。
低価格で購入できる
小型洗濯機は、一般的な洗濯機に比べれば価格が安めという点も大きなメリットです。
普通の家庭で使うような洗濯機であれば、どうしても価格は5万円を超えてきます。
しかし、小型洗濯機であれば1万円を切る製品もあるため、コストを抑えたいという方にオススメです。
ハンディタイプのものなら1,500円程度から購入できるも嬉しいポイント。
「会社の事務所で使用したいけど、さすがに普通の洗濯機1台まるまる購入するのは大げさ」だと感じる方も小型洗濯機なら低コストで購入できるので検討してみてください。
もちろん、小型洗濯機も価格はピンキリなので、中には高価なモノもあります。
とは言え全自動タイプであっても、容量3kgで3万円あれば十分購入できるため、ぜひ一度見比べてみてください。
◆一万円以下で買える洗濯機をお探しの方には、こちらの記事もおすすめです。あわせてご覧ください。
小型洗濯機のデメリット
小型洗濯機のデメリットについても解説します。
主に下記の1点です。
- 機能の充実さに欠ける
小型で安価というのが利点だったので、その分デメリットもあります。
メリット・デメリット双方を押さえたうえで、小型洗濯機を購入するかどうかを決めるのがよいでしょう。
機能の充実さに欠ける
小型洗濯機は安くて小さい反面、機能面では一般的な洗濯機には劣るものが多くなります。
製品によって脱水機能が無い、シーツなど大きな洗濯物は洗えないなどさまざまです。
最新の洗濯機はさまざまな機能が付いている製品が豊富に発売されているため、そういったモノと見比べるとどうしても見劣りしてしまう点には留意が必要となります。
また、小型なので当然ですが、容量面は小さく、一度に大量の洗濯物を洗うのには適していません。
小型洗濯機をメインに据えようと考えている方は、一台で1回の洗濯物をどの程度賄えるのか、ある程度は検討しておくのがよいでしょう。
洗濯物が少ない方のメインや、用途を分けてサブとして利用する分には便利なので、自身の用途を検討したうえで購入するのがオススメです。
小型洗濯機についてまとめ
小型洗濯機は、「小型で省スペース」「安価」「持ち運び可能」などのメリットから、用途をしっかりと決めて使うことで日々の洗濯を効率化してくれます。
一人暮らしの方なら、小型洗濯機だけでも日々の洗濯を賄える場合もあるため、洗濯機のコストを抑えたいという方にもオススメです。
これから小型洗濯機の購入を検討している方は、ぜひ本記事で解説した特徴・メリット・デメリットなどを参考にしてみてください。
